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出精値引きはもうしない!制作業務において、しつこい値引き交渉をうまくかわすコツと交渉のポイント。

Web制作の仕事をしていると、しつこい値引き交渉されることは、日常茶飯事です。

制作業界では、お金の話や交渉をすることを、極端に嫌がる方が多いですが、クライアントとの値引き交渉が、その理由のひとつではないでしょうか?

企業の担当者によっては、怒ったような口調で値引きを強要してくる方もいますし、おたくとの取引を考え直すぞ!みたいな半ば脅迫めいたことをおっしゃる方もいます。
(おいおい!こちらは値引きしてあげる方なんだから、ちゃんとお願いしろよ!なんてツッコみを入れたくなる時があります)

それでも、失注したら自分の評価も会社の売り上げも下がるし、なんてことを考えて、胃がキリキリとしている方も多いのではないでしょうか?

わたしも値引き交渉されるのは、正直言って毎回嫌です。
できれば提示した金額でさくっと発注していただけると、大変助かります。

とは言っても、制作ビジネスにおいて、値引き交渉は避けて通れない道。

そこで、できるだけ値引き交渉を避ける、値引き交渉に乗らない、ためにはどうしたら良いか?どういう交渉をしたら良いか?について、わたしの経験則を踏まえて、まとめてみました。

値引き交渉に毎回負けてしまう方、値引き交渉で毎回胃がキリキリ痛む方は、参考にしてみてください。

「安い案件でもないよりはマシ」という発想が、制作業界のブラックな労働環境を生み出す。

まず、制作費の値引きは、悪いことなのか?
わたしは個人的には値引きをしてあげるのは、ありだと思います。

制作見積りを作る際に、ある程度のバッファは見込んで作成しますし、値引き交渉があること前提なので、お互い納得のうえで、気持ち良く取引きできるのであれば、多少の値引きには対応します。

ただ、明らかに提示した見積りに対して、強引とも思える金額の値引きや、なんの条件もなしに、こちらが損するだけの値引きには応じません。

値引きにおいて一番良くないのが、『案件がないよりはマシ』と何も考えて、交渉もせず、提示された金額で仕事を請けるということです。

仕事が少なかったり、その月の売上が芳しくないと、仕事がないよりはマシ、と思ってしまうことがあります。

安い案件でも受注しておけば、次につながったかもしれない・・
ここで受注しておかないと、機会損失になるのではないか・・

そんな考えがよぎることは、わたし自身、多々あります。
(強引な値引き要求をしてくる方は、心理的にここを突いてきます)

ただ、そこでよく考えて欲しいのは、次の仕事があったとしても、割安の条件で請けてしまえば、ずっとその条件で請け続けることになるということです。

営業マンの方や、直接クライアントと交渉している方は、失注を恐れて、無理な仕事でもないよりはマシ、失注はしたくない、という気持ちが勝って、強引な値引きに応じてしまいがちです。

安く案件を請負うと、社員がいる場合は、数を稼がないといけなくなりますので、仕事量を増やす必要が出て来て、その分労働時間も長くなります。
給料をしっかり出せれば良いかもしれませんが、小さなWeb制作会社には、そこまでゆとりのない会社も多いのではないでしょうか。

制作において、薄利多売は、ブラックな労働環境を生み出す原因にもなります。ですので、値引き交渉は非常に大切なことなのです。

まず前提として、やっても良い値引きと悪い値引きがある、ということを意識しましょう。

さて、ここからが、値引き交渉を受けない、受けた時に損をしない交渉について、ポイントを挙げていきたいと思います。

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