【車中泊旅2024夏7/2~】8/24 Day54:雨の日は食事が観光。伊豆で喜多方ラーメン他美味しい物三昧
一日中降ったり止んだりの雨模様なので観光はせずに、松崎町と西伊豆町界隈で用事を済ませたり作業をする一日を過ごしました。観光ではなく生活モードで滞在すると、また見えてくる町の魅力も変わってきます。今日はそんな体験をした一日。
〇はんばた市場
西伊豆町海水浴場から岬一つはさんだ向こうにある湾には「はんばた市場」という地元の魚と野菜を直販するお店があります。朝一番でコインランドリー洗濯を終えたあと、観光を兼ねて見に行ってみました。
こちらのお店、一見地元の野菜と魚を売っている普通の道の駅と変わらないように見えました。しかし、なーんかちょっと違う。
例えば
・魚の刺身のパックがスーパーと違ってお頭と尻尾付きでどんな魚なのかわかるようになっている
・冷凍魚の加工方法が冷気ではなく液体で瞬間冷凍させる凍眠冷凍という技法を使っている
・魚を使ったオリジナル創作料理を開発してお惣菜として売っている
・お惣菜コーナーで売っている魚のフライに、聞いたことがない地魚がある
などなど。
調べてみたら、地元出身の杉浦さんという男性が西伊豆町役場にいらっしゃって色々やっているようです。店内を見ているだけでは見えてこないサービスとして、ふるさと納税を始めたり、漁師から直接魚を買い取るルートを作ったり、西伊豆に釣りに遊びに来た観光客から魚を買い取って地域通貨を発行して地元で使えるようにしたり。
色んな地方で取り組んでいると聞いた事があるな、っていう事を片っ端から試そうとしている意気込みが感じられます。そういう意気込みは店内の雰囲気にもあふれ出るものなんだなぁと感心しました。
私たちはお惣菜のイカメンチを買ってその場で食べ、はんばた市場が復活させた地元加工品「塩鰹」を夕飯用に買ってみました。
観光しないと思っていた今日ですが、地方活性化の息吹を感じる市場に出会えました。
〇ファミマで作業
下田市のようにワーケーションスペースがない西伊豆町や松崎町で頼りになるのはコンビニ。最近はスマホ充電のニーズを感じた店舗側が電源をイートインスペースに設置してくれている店がどんどん増えているので、本当に助かります。
いくつかのサイトで調べてみたのですが、ノートパソコンが1時間に消費する電気料金は0.2円から1円のようです。スマホ充電は一回あたり0.4円。3時間滞在してパソコンとスマホを充電させながら滞在したとして5円くらいでしょうか。
行けば必ず飲み物は買いますし、場合によってはお弁当やスナックを食べる事もあります。電源供給はお店側にとってもメリットがあるから増えているのでしょうね。
〇赤のれんで喜多方ラーメン
さて、あまり観光もできないのでイベントとして町でランチする事にしました。松崎町、調べてみると魅力的なお店もなかなか多くて迷いました。今朝使ったコインランドリーの目の前にある「ファミリーレストランいせや」さんの「ここがウワサのカツカレーの店」という看板もどうにも気になったのですが、今回は「伊豆で喜多方ラーメン」のキャッチフレーズに魅かれて、赤のれんさんでラーメンを食べました。
福島県の喜多方を訪れたのは去年。初めて本場の喜多方ラーメンを坂内というお店で食べて感動しましたねぇ。今日のこちらのお店のラーメンは麺が喜多方の太縮れ平麺、チャーシューが豚バラを使った柔らかいものという基本に忠実なラーメン。豚骨ベースだとは思いますが、何が入っているか尖った味がなくバランスのいい美味しいスープでした。
カウンターで食べ終わった後、少し手が空いていた女将さんに話しかけてみると、福島県出身の方。喜多方のラーメン店で働いていたそうで、坂内にも何人も知り合いがいるという生粋の喜多方の人でした。スープは豚骨や魚介のミックスだそうです。
赤のれんの隣には創作ラーメン屋さんがあって人気なのですが、赤のれんには常連さんらしき家族やらおばあちゃん二人組などが来ていて、安定の人気のお店なんだと知れました。
伊豆の松崎町で地元民に愛される喜多方ラーメン。これも雨が降ったから出会えた味でした。
〇今夜も地物三昧の夕飯
さてさて。昨日スーパーマーケット「あおき」でシチリアのヴェルメンティーノを使った白ワインを発見してしまった私たち。今宵も西伊豆町滞在となると、やはり飲んでおきましょうよという結論。
昨日の赤背ムロアジをリピートしたかったのですが今日は売っておらず、かわりに千葉県産の生キメジ。メジとはマグロの幼魚でキメジとはキハダマグロの幼魚なんだそうです。こちらも冷凍されていない生ですのでネットリ旨味豊富。幼魚のためかさっぱりとした味わいでいくらでも食べられそうでした。
加えて、今朝はんばた市場のお惣菜からヒントを得て作った自家製激辛なめろう。魚の切れ端を集めたお得パッケージを使いました。マグロ、ぶり、鰹、サーモン、鯛。認識できるだけでこれだけの魚が入っていました。これらを包丁で叩いて粗みじん切り。そこに生唐辛子のみじん切り、しょうがとにんにくのすりおろし、白ネギ、塩・こしょう、味噌を加えて、更に包丁でたたいてなめろう風にしました。
生キメジの刺身と激辛なめろうでヴェルメンティーノ1本があっという間に完飲。なんという美味しさでしょう!
しめはご飯と塩鰹。はんばた市場で買った塩鰹を油をしいたフライパンで軽くソテーしてみました。塩漬け鰹の薄切りなんですが、ソテーすると油に旨味が染み出して非常に美味しい。鰹そのものも塩漬けによって旨味が増して美味しい。この鰹と油をご飯にかけたら絶品の何飯?名前はないけれど美味しいご飯となりました。
ということで、観光はしないといいつつ、地元のご飯を食べて地元の人と会話した充実の日となりました。