泰平の眠りを覚ます

 妊娠中はカフェインが良くないと聞き、なんとなく1年近くコーヒーやお茶はカフェイン入りのものを家族全員で避けていました。どうしても我慢できないチョコは例外として、この1年間で摂取したカフェインの量はその前の1年とは比べ物にならないほど少なかったのではないでしょうか。

 そんなカフェインを今日、久しぶりに飲んだ。濃いめの緑茶を一杯。

 お茶は熱いお湯で淹れるほどタンニンが多く抽出されて渋くなる。カフェインもそうなのかな。
 熱いお湯で淹れたお茶を冷めるまでじっくり温度を下げて(本当は忘れて急須を放置していただけだが)飲んだ。

 渋い。

 タンニンの渋みなのか、カフェインの苦味なのか。久々の味覚が下を痺れさせた。なるほど、これは泰平の眠りも醒める。4杯と言わず、カフェイン断ちしていた舌には1杯で十分だった。

 以前までの私はなかなかに、カフェインに舌を麻痺させられていたのかもしれない。寝る前にお茶やコーヒーを飲むと眠れなくなるという人の気持ちがやっとわかった。

 私が茶に感動している横で、子はぐーぐーいびきをかいて眠っていた。この子も醒める日が来るのだろうか。

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