Canyon Commuter 5で1000kmを走った感想
Canyon Commuter 5が届いて乗り出してから3週間ほど経過した。主にリモートワーク前の通勤や運動不足解消のため週末に数時間乗る程度。基本はほぼ毎日乗っていたので、今週末で総走行距離が1,000kmを超えたので現時点での感想をメモしておく。
通勤自転車として
通勤といっても日々リモートワークなので会社のオフィスに行くのではなく、業務開始前に近所の海まで行って、自宅に戻るというスタイル。
その日の予定や気分にもよるけど、走る距離は25-30km前後で、時間は1時間半くらいを目安に。
こういう用途だと何の不満もない。Tシャツと短パン、ビーチサンダルで乗れるので、カジュアルに通勤できる。
40cという太目のタイヤもあって海岸付近の未舗装路も気を使うことなく入っていけるし、舗装路ではそこそこのスピードも出せる。
途中で雨が降ってくることもあったけど、ディスクブレーキの安心感は素晴らしい。
チェーンもなく外装変速でもないので乗車中は本当に静か。さらに空気圧を既定の最低レベルにすると、ゆったりと乗れる。
ロングライドとして
ロングライドといっても週末の午前中に100km前後を数回走っただけだけど、シャカリキになってペダルを回さなければ結構いける。
ギアが8段なので道路状況にあったギアが少し足りないのが気になるのと、停止状態からの漕ぎ出しがもっさりしているので、信号が多い道を走ると徐々に疲れが出てくる印象。変速がグリップシフトなので、長時間乗っていると変速怠いので、ケイデンスで調整しちゃうというのもあるかもしれない。
スピードははっきり言って期待しちゃダメ。サイクルコンピュータを使っていなので、体感だけど平地で30kmを超えるとそれ以上回す気にならないというか、スピードに乗りにくいというか。
フラットバーのハンドルなので、体勢が変えられないというのはあるけど、ハンドルが長めなので、無理やり真ん中を握ったり端を握ったりすれば、肩や首が凝るということはない。
ただこの自転車で160km超、アップダウンありをやれと言われると躊躇しちゃうかもしれない。所謂ヒルクライム的な数十キロの山登りはしていないけど、重量、ギア比の関係でかなり厳しいと思う。重量もギア比もタイヤの太さも含めて向いていない。逆に下るのはかなり楽。ロードバイクのドロップハンドルみたいに握力を消耗せずブレーキ操作できるし、ディスクブレーキなので、微妙な速度調整もしやすい。
長い距離を乗るために、ビンディングペダルに変えたり、タイヤをもう少し細くてブロックがないものに変えたりすれば楽になるかもしれないけど、それはこの自転車のメリットを否定することになるので、変更する予定はない。
Commuterという名前の通り、長い距離を走る目的の自転車ではないのでこれはこれで受け入れるしかないと思う。
メンテナンス
内装ギア、ベルトドライブは良い。ほぼノーメンテ。駆動系への注油が必要ないので、砂や埃などが付いても油分に纏わりつかないので嫌な汚れが付かないというのは大きいと思う。当然、踝や脹脛に黒い油汚れは付着しないので、人間にも優しい。
パンクは一度したけど、チューブの入れ替えは面倒。15mmのレンチを使ってボルトを外して、下にホイールを落とすのだけど、仕組み上変速ケーブルが変速機本体と接続されているので外す必要がある。これ内装変速機の仕組みが分かっていないとわけわからなくなって苦労すると思う。
結局出先でYouTubeみながら作業したら40分くらいかかってしまった。慣れればもう少し作業時間は短縮できると思うけど、クイックリリースに比べると面倒。なので、両輪外すような輪行袋を使った移動も厳しいかな。やってできなくはないけど、心理的に嫌だと思う。
中途半端な自転車だけどそれこそが強み
結局ロードバイクよりは走らないし、ママチャリよりは利便性は下という中途半端な位置づけの自転車という印象。逆に考えるとロードバイクよりは気軽に乗れるしママチャリよりは走る面白さはある。名前の通り通勤や自宅の周辺を子供たちとグルグル回ったり、週末に一人でちょっと遠出したりするような乗り方であれば、楽しい自転車かなと思う。