紙とペンを持ち歩く
この春に持ち歩き用の手帳のカバー(ケース?)を変えた。
ほぼ日オリジナルサイズのジッパーズ、ミナ・ペルホネンの「soda water」柄。
この柄がとても好きで、迷って迷ってカバーを買わずにいたら今年になって一時的に在庫が復活していた。それでも迷って迷って、もう在庫もしまうよっていう前日まで迷って、えいやと決めた。
ほぼ日のちょっとお高いカバーを買うのは久しぶり。かわいいなあ。
開けると、こんな感じに。わりとかっちり型にはまっているというか、構造がしっかりしていると言うべきか詰めこみすぎと見るべきか。
表紙がわりみたいにしている布に描かれた帽子は、一部が刺繍になっている。確かアフタヌーンティーとブルーナがコラボした手帳のカバーだったものを再利用。たぶん短くて六年もの。
オリジナルのジッパーズを使っていながら中の手帳はweeks。持ち歩くにはこれで充分。
実はカバーをなかなか買えなかった理由は、weeksをしまいやすいカバーに出会えずにいたから。それだけ。
weeks用のカバーはちょっとお作りが私の好みではなく、かといっていわゆる母子手帳ケースもピンとくるものがなく、長年、カバー迷子だった。
そこでオリジナルジッパーズにweeksを入れられると聞いてしまったら迷っても迷っても選ぶしかない。
手帳といっしょにこうやって絵はがきなどもつれていきたいから、それなりの収納力が必要。さすがミナのジッパーズ、そこはまったく問題なし。
シール類も一応。もう最近では手帳をデコることはほとんどなくなったけど、ボランティアで手紙を書くときなんかに役に立つ。あと付箋セットもご一緒に。ただ単に文具が好きなだけというのもある。
買ってから気づいたんだけど、ざっくりとした二重構造になっているので、ここぞとばかりに乙女のオタク空間に仕立て上げる。まさに棚からぼたもち。おいしすぎるびっくり。
推し色のボールペンでだらだらっと雑多に書きこんでいる。
去年までは万年筆を使っていたけど、最近メンテナンスをしていないこともあって取り出すことがまずおっくう。
とりあえずこの手帳はボールペンで通す予定。ペンのリフィルの規格がちょっと変わったらしいので、心配があるとすればそれだけ。ノックタイプは適合する替えがないと絶望まっしぐら。
とはいっても、そんなに書くべきことも多くはない。
ボランティアの日程とか、通院日とか、本の発売日とか、あとはちょっとした記録と、思いついたことを何でもメモ。スマホにメモしておいたものをこちらに書き移すことも。その逆もまたしかり。
前に使っていたケースは、二〇一四年の雑誌リンネルの付録。レゾリヴァードも大好きなものだから、これより良い何かをそうそう見つけられずにいた。
それにしても六年もよくがんばってくれたなあ。
そして今ミナに入っていたものをすべて受け止めていたってすごいな。我ながらにわかには信じがたい。どうやって入っていたんだろう。
もはや四次元でもおかしくないくらい。物理的に不可能な気がしてならないのに、実際にただ中身を移動させただけなのだから不思議。
ミナは外側の生地も厚いから、単純にそういう錯覚もあるかもしれない。
実は以前はあまり手帳を持ち歩くこともなかった。
今は外出時に手ぶらでなければお連れしている。
引っ越してきた場所が田舎で、自転車と大きめのリュックが必須だから、この手帳ケースひとつぐらいひょいと持っていける。
そういう変化のひとつとして、ポーチは逆に小さくなった。ポーチもレゾリヴァード柄でお気に入りだったけど思いきって簡素化。
リュックやポーチの話も、いずれしたい。
暮らしが変わると持ちものも変わっていく。変わらざるを得ない。
その中でこだわるところはこだわって、妥協できる部分を見さだめて、整とんしていきたいなと思う今日このごろ。
これから先、本以外には、捨てられるものしかほしくない気がしている。物欲はしっかりあるけど、捨てることを想定してカゴに入れられるようになってきた。
いっそ買わない、という境地まで到達できたならそのときがきっと晩年だろう。
それにしても、やっぱりかわいい。ミナもレゾリヴァードも。次のお財布はレゾリヴァードがいい。お手頃なお値段の長財布が出ないものかと待ち望んでいるけど時代はスリム嗜好らしく、今度は数年ほど財布迷子になりそうだ。