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夏の夜の、もう一人の自分

今年も、愛すべき2丁目自治会の掲示板にど迫力のGちゃんのイラストが描かれる季節になった。

毎年この時期に掲示されるど迫力のGちゃんのイラスト

私は非力な一人の女ですが、無意識の覚醒を体験を何回か体験したことがある。
(大体、切羽詰まった映画撮影時が多い。)

皆さんはいかがでしょうか。

今日は、そのうちの一つの話をしたいと思う。

ただし読書や映画で人の人生を見聞きすることはできても、私は私の人生しか生きたことがないので、これから書く事象が私以外の皆さんに当てはまるのかは、わからない。

結論からいうと、それは、ゴキブリを発見したときだ。

しかも、それには条件があり「私以外に人がいない、一人の時」に限定される。

深夜、不穏な羽音が背後で聞こえたとき・・・一瞬血の気が引くのと同時に「私の中のもう一人の私」が現れるのだ。

家に自分以外の人がいる場合は、勝手が違う。

見つけた瞬間に私は、別の人間にわかるように大声で叫び、助けをよび、頼むか、一緒に、処理する手立てをギャーギャーいいながら考える。

家に自分しかいない場合は・・・

Gを認識した瞬間に、まるで殺人マシーンのように0.5秒ぐらいで身の回りの殺戮ツールをチェックし(雑誌か新聞かスリッパか)殺戮ツールまでの距離をわりだしGから目線を離さず、動きを悟られないように殺戮ツールを入手し、ものの見事に討ち取る。

それが無意識の自分なのだ、と気づくまでは、少し悩んだときもあった。

人がいるときは、秒で助けを求めるくせに、一人の時はかなり手際よく殺っている自分。

前者の自分は、偽りではないのか。

いや、でもどうしたって、二人以上のときは、もう一人のキラーがでてくることがない。(ただし、それが頼ることのできない幼児なら話が違うのかもしれない)

きっと皆さんも、同じ状況なら、無意識の覚醒があるのではないだろうか。

できれば、無意識の覚醒の必要がない夏をすごせますように・・・

(自治会費を払っただろうか…。大見謝さんに確認しよう….)


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宮平貴子 Takako MIYAHIRA
サポートをいただきありがとうございます。宮平の創作の糧となります。誰かの心に届くよう、書き続けたいと思います。

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