マガジンのカバー画像

「トビラの外のそのまた向こう」

7
2022年にリリースしたミニアルバム「トビラの外のそのまた向こう」の楽曲解説とその他雑記。
運営しているクリエイター

記事一覧

「トビラの外のそのまた向こう」リリースに向けて前置き

「トビラの外のそのまた向こう」リリースに向けて前置き

またここに戻ってきた。

久しぶりにアプリを開いた瞬間にそんな感慨が湧きあがった。

前回の投稿を確認したら2022年1月。
中身は覚えてないけど、レコ発ライブの感想だろう。

1年のうち、とある時期にだけ数本の記事をアップして、あとはほったらかし。
そんなことをやり始めて3年目。

今年も書かせていただきます。
どうか、お付き合いくださいませ。

完全セルフプロデュースミニアルバムと銘打った自作

もっとみる
「トビラの外のそのまた向こう」とは?

「トビラの外のそのまた向こう」とは?

テーマは「死」だ。

2020年に発表した「死ぬ前に、もう一度聞きたくなったら」から2021年の「Wonderland」に続く、完全セルフプロデュースミニアルバム三部作ということになっている。

初めから三部作にしようという構成があったわけではない。

1枚目の「死ぬ前に、もう一度聞きたくなったら」は、僕が今まで作ってきた曲たちは僕が死んだら誰も知らず、誰も聞くことができず、ただ空気中に離散してい

もっとみる
#1 スタンダップバニー

#1 スタンダップバニー

ロックンロールな曲が作りたかった。
ドラムの頭打ち(スネアドラムを四分で打つリズム)とタンバリンで始まる曲。

思いつくのはプライマルスクリームの「Rocks」。
そう、あれです。

まぁ、曲が始まったら、僕の感じになっちゃいますが。

この曲のドラムは、なんとテラスタジオで録りました。
スタジオ主のケンリさんから、スタジオの音漏れなどのチェックの為に試しに生ドラムを叩いてみて欲しいと言われて、こ

もっとみる
#2 大丈夫

#2 大丈夫

はっきり言おう。
これは、ザ・ルーズドッグス時代のボツ曲だ。

当時のディレクターからバンドに提案があった。それは、「大丈夫」というテーマで曲を作ってみてはどうだろう?というもの。

聞く人に「大丈夫だよ」と語りかけ、安心感を得られるような曲を想像していたのかもしれない。そして、それが世に求められていると考えたんだろう。

僕らのバンド、ザ・ルーズドッグスは4人組だったが、それぞれみんな弾き語りの

もっとみる
#3 ピスタチオ

#3 ピスタチオ

前回更新の記事で、一平さんと「だいじょぶ」というテーマでそれぞれ曲を作ったというエピソードを書いた。

それが、一平さんが作った曲はザ・ルーズドッグスの「ダイジョウブ」として、僕が作った曲は今回のミニアルバム収録の「大丈夫」として仕上がった。

こんな風に、同じテーマ、または、同じタイトルで曲を作った場合に、それぞれの個性が反映されて面白い。

実は一平さんとはザ・ルーズドッグス結成以前、路上ライ

もっとみる
#4 日々

#4 日々

もしかしたら、この「トビラの外のそのまた向こう」をリリースしたら僕は音楽をやめるかもしれない。

作る前は、そんな風に思ったこともあった。

今後、僕は歌が作れるんだろうか。
作ったとして、それは求められていることなんだろうか。

やはり、自分が作ったものを世に発表するのは怖い。

「あぁ、こんなもんか」
「別に大した曲じゃないな」
「下手くそ!」

こんなリアクションが帰ってくることを想像する。

もっとみる
#5 人魚姫

#5 人魚姫

人魚姫って、ディズニーの「リトルマーメイド」では王子と結ばれるんだけど、原作では泡になって消えてしまう。

魔女の呪いを解くには王子の胸にナイフを突き立てなきゃいけないんだけど、愛する相手にそれができなくて自己犠牲で終わる。

ドラマチックで、すごく悲しいラストだ。

ところで、恥ずかしいからあまり言っていないんだけど、これは昔好きだった人が結婚したって話を聞いて作った曲。

この「人魚姫」の主人

もっとみる