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#1 スタンダップバニー

ロックンロールな曲が作りたかった。
ドラムの頭打ち(スネアドラムを四分で打つリズム)とタンバリンで始まる曲。

思いつくのはプライマルスクリームの「Rocks」。
そう、あれです。

まぁ、曲が始まったら、僕の感じになっちゃいますが。

この曲のドラムは、なんとテラスタジオで録りました。
スタジオ主のケンリさんから、スタジオの音漏れなどのチェックの為に試しに生ドラムを叩いてみて欲しいと言われて、こりゃ幸いにと、叩くから録らせてもらってもいい?と半分脅迫みたいな形で録らせてもらった。

平日の昼間にふらっと叩きに来てくれる相手と僕に声かけてくれたんだろうけど、とんだ大事になってしまい、ケンリさん、すいません。

実は僕が普段ドラムを録る時はオーディオインターフェースの関係で4チャンネルが限界。
バスドラム、スネアドラム、タム類、フロアタムとライドシンバルの4チャンネルで録ることが多い。シンバル類はかぶりで。

ところが、今回は倍以上のチャンネルで録ってもらっちゃいました。また、マイクも僕のより随分と良いものを使ってるので、それぞれのチャンネルの音の分離や粒立ちが全然違いますな。
ほんと、お世話になりました。

こんな事言うと怒られるかもしれないけど、音のかぶり(例えばスネアドラム用に立てたマイクに入っちゃうハイハットの音のように、狙った楽器以外に録音されちゃう音のこと)が少なくてスッキリしてるから、むしろ、勢いや迫力がなく聞こえちゃう。

ただ、それは録ったままの音の場合。
ちゃんと分けて録られてると、その後の調整や加工の自由度が高いなぁと勉強になりました。
チャンネル数の多いオーディオインターフェースが欲しくなって、サウンドハウスのサイトで検索しちゃったもんね。

あと、触れないわけにはいかないのがギター。
僕にはロックンロールなギターを弾く技術も知識もないので、餅は餅屋ということでロックギタリストに依頼。

今年もお願いしました。
COOL JOKEのギタリスト、ブルースマン麻畠卓!
(以降、アサバ君)

送られてきたテイクを聞いて最初に思ったのが、アサバ君が弾いてる姿が見えてくるテイクだなと思った。
どんな姿勢で弾いてるのか、どんな表情なのか、ギターを聞いただけで見えてきた。

アサバ君からは気になるところなどあったら言ってねと言われたけれど、こりゃ、僕があーだこーだ言うよりこのビジョンが見えてくるテイクが最適だろうと録り直しは無し!
そのまんま使わせてもらうことにした。

曲として寂しいようなら後からオルガンでも入れようかと思ってたけど、そんなの杞憂。
ギターで十分!
(前作「Wonderland」収録の「スパイラル」でギター弾いてもらった時と、全く同じ流れ)

あと個人的なキモとしては、ブラスのフレーズが気に入ってる。
これは今回新たに導入した「Hollywood POP Brass」というソフト音源。
これ、買ったはいいけど使い方が全然わからなくて、ネットで調べても使い方出てこなくて、困ったー。
本来の使い方かどうかはわからないけれど、良い感じに入れられたんじゃないかな。

歌詞は前向き!
そんなとこ!

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