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本当の名まえ

源氏名、芸名、通り名、筆名
雅号に屋号、そして本名と
私が持ってる愛しい名まえたち
どの名まえで呼ばれても
私は私らしくいられる

一度も呼ばれたことのない名まえが
ひとつだけ残ってることは知ってる
その名まえの持ち主こそが私の本質

彼と彼を取り巻く環境は
具象性を何も持たないから
例え話でしか伝えられない

潜在意識の更に奥深く
"海峡の底"とでも云おうか
或いは"百億光年の彼方"とでも
そこから私に向けて
自らの存在を知らせるべく
信号を送っているのだ

"本当の名まえ"とでも云おうか
その名まえの持ち主はもはや
名まえそのものなのかも知れない

私の本質は
具象性を何も持たない
"名まえ"という
ひとつの概念とすれば
安穏と存在が許されたのに


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