村八分
「アタシもかたして」
媚びたわけではないけど
仲間に入れてもらえたなら
きっと気持ちいいんだろうと
思って言ったことばだったのよ
あまりにも次元が違い過ぎた
雲の上の存在だとはまさか
考えも及ばなかったから
軽い思いで言ったのよ
結果として凄まじい孤独感に
苛まれる破目となってしまった
自業自得と言わざるを得ないわね
今更わかったとしても後の祭り
元いた場所にはもう帰れない
これが村八分というものね
受け入れる他はないのよ
「アタシもかたして」なんてさ
やんごとないお方と知らずに
軽い思いで言ってしまった
遂にバチが当たったのよ
かたしてもらえるなんて一寸でも
思ったことが悪かったのだけど
お葬式だけは世話してくれる
これが村八分というものね
そんな優しさもあるのね
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