すり鉢ほしくなーる。
これを読むと「いいすり鉢がほしくな〜る」な一席。
ここ最近はひたすらに、美味い汁物をつくろうと励んでおります。
どうです皆さん、ここいらで「本気味噌汁のパンデミック」を巻き起こしてゆきましょう。
料亭みたいな感じではないです。安心してください。
濾す作業。
ないです、ふぅ〜!嬉しいっ!
家庭に落とし込めるけど、ちょい丁寧。何より楽しくつづけられるをポリシーに本日も参りますよー!
ちなみに、うちの母のつくる味噌汁は「ウォーターフレーバーMISO」。お湯に少量の味噌と具を入れてフィニッシュです。出汁とかうちの家には存在しません。
完全なる禊でございます。
どこかでこれを目にしていたらごめんな、母。(子育てしながら、冷凍食品はつかわないポリシーは大感謝だぜ。)
しかしながら、それはそれなので。
これを読んでいたらぜひ実践してね、母。
母の日には、昆布とすり鉢を捧げます。
材料/1人前
ここではあえて明記しませんっ!自立への道!
味噌汁をつくるときは、固定概念とさよならする。
そして、旬の食材や手間暇かけてつくられた調味料を選ぶことが美味い味噌汁への近道です。(お出汁はとってね、はぁと)
作り方
1.鍋を見直す
出汁をひくから入ると思ったあなた。
くぅー、残念っ!まずは鍋から見直してみましょう。
これは、勉強している中で得た知識ですが、お野菜たちは金属が苦手なのだとか(あとは、におい移りや風味が飛ぶ)。私はこれを知った時、野菜の気持ちになってみたのですが、多分こんな気持ちかと。
毎日雨水だったり自然の恵である天然水を飲んで育って来た私。東京(鍋)に上京して、水をはいどうぞって渡されましたが「え?なにこれ」と震撼が走る。ちょっと、この土地(鍋)は相性がよくないのかも。鉄っぽいしなんなら錆の味、いやなんかカルキの味も若干するぞ。あー私は水に毒されていくのか…ってなるんだと思います。(あくまで想像です。)
なので、できたら鍋は金属製のものではなく、厚手での冷めにくいものを選びましょう。なければしょうがないっ!
2.ここでようやくお出汁(つけて放置=水出し)
わたしは、「昆布」「原木干し椎茸」をつかうのが最近のブーム(椎茸が苦手な人は煮干しにしましょう)。昆布も椎茸もそのまま食べれるからです。あと椎茸は、肝臓や腸によいとされているのでデトックス効果も期待大。できたら寝る前に、お水をはってポーンと昆布&椎茸(椎茸はスライスか、切っておくと癖が弱くなる)を投入しておく。無理なら朝いち!さぁ、ドッチガイイ?どっちでもいいっす!
3.火にかけます(絶対煮立たせない。neverです)
味噌汁をつくる時の大原則は「煮立たせない」。これに限ります。(わたしはつい気が緩み煮立たせの名人。鍋を見て「あたーっ!」とブルースリーばりに叫んでます。ご近所の騒音トラブルばっちこい!)
脱線しました。煮立たせないのは、風味がとぶからです。だから「煮立たせない」お見知りおきを!STAY HUTSU HUTSU!です。
4.具材を選んで切る(風の吹くまま、気の向くまま)
お味噌汁の具。わたしは昔からの母の影響で2種がスタンダードですが、家庭によって様々なはずです。
あとは、昔からの習慣とインスタント味噌汁の組み合わせに誘われがち。ワカメといえば豆腐。ネギといえば揚げみたいな感じですね。
私は具材選びとカットが味噌汁の醍醐味と思っております。
【具材を選んで切るを楽しむ】
まずはお出汁もそうだけど、気分で変えましょう。まずは冷蔵庫にある野菜たちを見て、今日はどの子にしようかなから始まり、慣れてきたら旬のものを意識して選んでみる。野菜の切り方もこうしなきゃなんていう決まりはないので、お好きなようにいきましょう!風の吹くまま、気の向くままよっ(寅さんより)。2種縛り&スタメン具材の味噌汁ばかりだった私は、この概念によりだいぶ脱皮しました。たっ、たのしー!ってなってます。
5、野菜を茹でていく(火入れしにくそうなものから)
ここも厳密にやると疲れてしまうので、なんとなくの感覚を信じて大丈夫。例えば今日の具材は「ごぼう」「人参」「小松菜」「鯖缶」だとしたら、んーなんとなく鯖缶は旨味を出してくれそうだから先に入れて置こうか。そのあとは(切り方にもよる)、半月切りした人参、ささがきのごぼう。小松菜は火通りがよく、ずっとグツグツしていると色が抜けそうだから最後だな!みたいなイメージです。
5.5、昆布の千切り(やらなくても可)
昆布を取り出し千切りにしてあげると食べやすく、見た目もよし。元ある姿をいただくもよし
6、お味噌をとく(すり鉢ほしくなーるけどなかったら割愛)
ここは一手間のパート!お味噌選びはもちろんなのですが(お味噌のあれこれも今度話したいっす!)、できたら天然醸造のもので、添加物が入っていないものを選んでいただきたい(私は毎年手前味噌しているので、それをつかってます。断然うまいです)。
味噌をとく前にやるべきこと。
その1、「火を止める」
火を止めることで風味が飛ぶのを抑えてくれるそう。
その2、「すり鉢で味噌をする」
ここから、すり鉢ほしくなーるの実演ですね(できたらで大丈夫)。
すり鉢をつかうと、お味噌をすると中に含まれている麹や大豆たちが細かくなります。そうすると、舌触りがよくなりますね、はい。ということは、味がまろやかになり、旨みも感じやすくなる。さらには、少量でもしっかり満足できるという訳でございます。
その3、すり鉢の中で味噌をとく
味噌は暑苦しいのが嫌いです。こう、粘着質で愛してるぜヒューヒューみたいなタイプは全力で嫌いだと思います。ので、優しくね、そっと包み込むように、すり鉢の中で味噌をといてあげましょう。いい味だしてくれることでしょう!
その4、鍋の中へ味噌汁を入れる
火、止めてますか?優しく滑らせるように。お味噌は上品な扱いで本領を発揮してくれるお嬢様です。
7、とろ火で数分火にかける(STAY HUTSU HUTSU!)
味噌汁と具材を馴染ませるのに、数分とろ火で煮ます。グツグツは禁物です。これをすることで味噌に含まれる塩分や油脂なんかにも火が入り、消化よくなります。
8、薬味をどーん
もし大葉やねぎ、ごま、ミョウガなどをいれたい方は最後にいれてあげるとよいかもしれません。生姜やニンニクは、野菜に火を入れる段階でいれたほうが旨味が出ると思いますが、これも決まりはないので感じたままで大丈夫。
夏なんかは、梅干しとか入れてもよさそう。
以上。
今日のツボ
・鍋の選び方
・出汁はじっくり火にかける
・煮立たせない。STAY HUTSU HUTSU!
・具材選びと切り方は、風の吹くまま、気の向くまま
・茹でる順番を気にする(なんとなくでOK)
・味噌をすり鉢でとく
・味噌を入れるときは火を止めましょう
・味噌を入れたら少し煮ましょう
中々ボリューム満点な本日の一席。
うまい味噌汁がつくれるだけで心踊りますよね。健康にもいいし。
すり鉢なんか手に入れた日にゃぁ、妙にテンションが上がっちゃって。
道具ってモチベーションをあげてくれる最高のアイテムだと思っていて、毎日つかう「すり鉢」どんな形状で、すり鉢の波模様はどんなのがあって、質感や色、何焼きがいいかな?とか妄想を膨らませるのもまた、楽しみのひとつかと。
今回お伝えしたいのは、決まりがないから楽しくいこうよ。ってこと。
今回は味噌でやったけど、塩麹いれても、味噌と醤油を合わせるだってよし、おいしい組み合わせを見つけたらぜひとも教えてくださいまし。
お後がよろしいようで。
食べたいものをつくる人 高橋 拝。
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