
愛を語るおじさんをキモッって言わないで!って思いながら映画『髪結いの亭主』のはなし。
恋と愛の違いは?
あれは朝だったか、昼だったか、それとも夜だったかな。
ダイニングキッチンへ飲み物をとりに行ったときだったと思う。
「恋と愛の違いってなんだと思う?」
彼女はおもむろに僕にこう聞いてきた。
「どうしたの?」
僕は意図的に質問に対し質問で返した。
彼女は言う。
「昨日、飲んでるいるときにそんな話になって。隣の男性は恋は上半身、愛は下半身だ!なんていってたわ。」
それを聞いて僕は失笑混じりでこう答えた。
「寂しいひとだね。」
「そうね。寂しい答えよね。貴方はどう思うの?」
また質問をされて僕はこう答えた。
「恋は思うこと。愛は想うこと」
それを聞いた彼女は笑顔でこう答えた。
「意外とロマンチックね。」
まぁ!なんてことない母親との会話なんですけどね。
結構、こういう会話をする家庭でした。
「恋と愛の違い」って正解もないんだろうけど考えちゃいますよね。
それぞれがそれぞれの解釈があって楽しいです。
きっとこの答えが共有できる相手であれば、良い時間が過ごせるのでしょうね。
ってな感じで43歳にもなって、ひとり「恋と愛」を語っちゃう痛いおじさんタカハシです。
こんにちは。
けっしてメンヘラおじさんではないので、ご安心ください。
映画『髪結いの亭主』の感想文でも書こうかなってだけなので!
『髪結いの亭主』

あらすじ
アントワーヌは回想している。
12歳の夏ノルマンディーで母の手編みの水着で遊んだことを、石鹸とコロンの匂いに包まれた理容室、シェーファー夫人の理容室に通って髪結いを妻にすると決めたことを、それを告げた父に平手うちにされたことを。中年の頃、イジドールから譲られたサロンで客を待つマチルドを見つけ、調髪してもらったその場で求婚したことを、ささやかな結婚式のことを、常連客のモルヴォワシューと婿や、飛び込みの客が店に来る様を。友達も、子供も、仕事も要らない。酒も、煙草も、旅行もしない。大切なのは、このサロンで、マチルドだけ。平穏な10年が過ぎた。
マチルドは言った。「ひとつだけ約束して。愛してるふりは絶対しないで」
雷雨の夕刻、愛を交わしたマチルドは、買い物に行くと言って雨の中を出ていき、増水した川に身投げした。
もうマチルドがいないサロン。ひとり、いつものようにクロスワードパズルをする。客が来た。子供の頃から時折するように、中東の歌に合わせて我流の踊りを披露した。「妻はもうじき戻ってきますから」と言ってクロスワードを続ける。
感想
パトリス・ルコント監督の日本初公開作。
大人のラブストーリーです。
12歳の頃の回想シーンも素敵。
初恋っていいですね。
絶対に性に目覚めた瞬間ってあるはずなのに思い出せないんですよね。。。
素敵な思い出ではなかったからですかね?
この映画はただただ二人で過ごす日常が綺麗に描写されています。
おっぱいとかSEXを期待する映画じゃないですからね!
アントワーヌが見つめる先のマチルドが本当に美しい。
幸せなんて人それぞれだろうけど、本当に幸せな時間であることが伝わります。
あらすじにもありますが、マチルドは自殺をしてしまいます。
なぜ?
ここは色々な考察ができるポイントだと思います。
観てる方であれば、色々と意見を言い合うのも楽しいですね!
アントワーヌはマチルドを愛していなかった。
髪結いの綺麗な女性を愛していただけ。
マチルドはそれを分かっているからこその自殺。
やがて老い、別れてしまう前に幸せが、愛が絶頂のうちに命を絶つ。
そして永遠の愛になる。
的な感想をよく聞きますが。。。
個人的にはお互いがお互いを本当に愛していたと思ってます。
「髪結いの女性と結婚したい」したいというアントワーヌの夢から観客がミスリードに誘われている気がします。
っというよりもお互いがお互いに愛し合っていて欲しいという願望が大きいからかも知れませんが。。。
貴方は映画『髪結いの亭主』を観てなにを想う。
マチルドは幸せだったのか。
自ら命を絶った真意は。
貴方にとって「恋」とは?「愛」とは?
もし野毛や関内の飲み屋でお会いしたら是非『髪結いの亭主』の考察でも語りましょう!
ここには書きませんが、色々と想いはありますので。
火曜日、水曜日は飲んだくれる日!フフフッ♪
それでは。
オ ルヴォアール!