【カオス理論とは?】
【カオス理論とは?】
カオス理論とは、
「力学系の一部に見られる、数的誤差により予測できないとされている複雑な様子を示す現象を扱う理論」(ウィキペディア)
です。
端的に言えば、
『混沌の中に、秩序が存在している』
ということです。
カオスについて、
『カオス――新しい科学をつくる』(著者 ジェイムズ・グリック 訳者 大貫昌子 新潮文庫)
に、こう書いてあります。
「1970年代になって、ようやく少数の欧米の科学者たちが、
この『無秩序というもの』を理解する道を発見しはじめた。
その中には数学者や物理学者、生物学者、化学者などがいたが、
みんなこれらさまざまな種類の不規則性の間にある関係を探していたのだ。
(中略)
そしてこうした研究から生まれたさまざまな洞察のすべてが、
雲の形とか稲光りの進路、
また顕微鏡レベルの毛細血管の微小なもつれや、
銀河星団の固まり方といった自然現象そのものへとつながっていったのである。」(14頁〜15頁)
「カオスは科学の各分野のなわ張りを越え、
科学全般にかかわりをもつ。
カオスとはさまざまな体系を網羅する普遍的な科学だけに、
それまで遠く離れて孤立していた各種専門分野の思想家たちを、
一つの共通の場に集めることになった。
『十五年前の科学はますます特殊化して行く危険な傾向にありましたが、
カオスが契機となってここに劇的な逆転を見たのです。』
とある海軍の科学研究資金担当の役人は、
数学者、生物学者、物理学者、それに医師などのまじった聴衆を前にしてこう言っている。
カオスが投げかけている問題は複雑さという普遍的な挙動を強く示唆しているだけに、
とうてい従来の科学的方法で解決できるようなものではない。」(17頁)
「この新しい科学の最も熱心な支持者たちは、
二十世紀の科学が、
一に相対論、
二に量子力学論、
そして三にカオスというこの三つの発見によって人類の記憶に残るだろうとまで言っている。」(18頁)
「カオス革命が進むにしたがい、
最高の物理学者たちさえ少しもきまりの悪い思いをせずに、
人間レベルの現象に立ち戻れるようになってきた。
そしてもはや遥か彼方の銀河系だけでなく、
空に浮ぶ雲を研究し、
クレイなどという高尚なコンピュータを使わずとも、
マッキントッシュで充分に研究成果をあげているのだ。」(21頁)
ウェルビーイング分野の第一人者であるディーパック・チョプラ博士は、著書
『富と宇宙と心の法則』(訳者 住友進 サンマーク出版)
の中で、
『カオス理論』について、こう述べています。
「統一場は秩序の場でもあります。
要するに、
表面がいかに混乱しているように見えても、
つねに秩序は保たれているのです。
最近、
いわゆるカオス理論について数多くの情報が提供されています。
それは表面がいかに混沌としているように見えても、
その表層の奥深くには秩序が存在しているということにほかなりません。
あなたがニューヨークに行って、
たまたまグランド・セントラル駅にいたとしましょう。
もしも駅の外から構内の様子を見たなら、
ひどく混乱しているように見えるでしょう。
ひとりひとりの人間があちこちに急ぎ足で向かっていて、
秩序などまったく存在していないかのようです。
しかし、もちろん、
すべての人は具体的な目的地に向かっています。
この一見無秩序に見える状況の底には、
完璧な秩序が存在しています。
突然、
ホームの変更が告げられ、
11番線ではなく12番線からX列車が出発することになれば、
混乱はさらに激しくなっているように見えるでしょう。
人々はすぐに方向を変えて、
あちこちに急いで向かっていきます。
しかし、実際には、
この混乱の底には秩序が存在し、
すべての人の活動には明確な目的が存在しているのです。
統一場にもこれと同じ秩序が存在しています。
なぜなら、
ここでは同時に無数のことが組織化されているからです。
表面はひどく無秩序に見え、
一見、脈絡のない活動や考えに導かれているように思えるかもしれません。
しかし、
この混乱の背後には、
隠された秩序が存在しているのです。」(70頁〜71頁)
混沌の中に、
秩序が存在しています。
多様性があるからこそ、
バランスと調和が取れているのです。
人の数だけ思想があり、
思想の数だけ使命があります。
様々な意見があって、
全体としてバランスと調和が取れています。
だから、
『私は正しい、あなたは間違っている』
と他者を批判・非難しないことが大切です。
『あらゆる多様性の背後には統一意識が存在していることに気づきなさい』(ディーパック・チョプラ)
(参考図書)
『カオス――新しい科学をつくる』
(著者 ジェイムズ・グリック 訳者 大貫昌子 新潮文庫)
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(推薦図書)
『富と宇宙と心の法則』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 住友進 サンマーク出版)
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