【信念とは?】
【信念とは?】
信念とは何でしょう?
大辞林に、こう書いてあります。
『①固く信じて疑わない心。行動の基礎となる態度。
②神仏を固く信ずること。信仰。』
私たちは、
信念を持つことが何より重要です。
なぜなら、
人生は不可解なことがいっぱいで、
信念がないと安心立命で生きられないからです。
信念は、
心を絶対的に強くする要素です。
中村天風師は、著書
『運命を拓く 天風瞑想録』(講談社文庫)
の中で、
信念について、
こう述べています。
「信念の力というものは、
実に諸事万端を完全にする根本要素なのである。
時の古今といわず、
洋の東西を問わず、
信念の重要性というものを、
人生を説く人は、
誰でもが力説している。
紀元前に存在していた有名なヘブライの“ソロモン”も、
その時代には、
まだ、科学も哲学も、
今日とは比較にならぬほど、
進歩していなかった時代だが、
彼はすでに、
『人の本当の値打ちというものは、宝石でもなければ、黄金でもない。
いわんや地位でもなければ、名誉でもない。
ただ、信念の二文字である』
といっている。
また釈迦も、
キリストも、
マホメットも、
孔子もいっている。
釈迦は、
『信ぜざれば救う能わず、縁なき衆生は度し難し』
といっている。
キリストは、
『まず、信ぜよ』
といっている。
マホメットは、
『疑って、迷って、真理から遠ざかる者よりも、信じて欺かるる者、汝は幸いなり。』
といっている。
しかしこれは逆説的な言葉である。
信ずる者は欺かれないから、
本当に信ずる気持ちを持っている者は、
ものの本当か嘘かはパッとわかるものである。
本当のもの以外は信じないからである。
それを諸君は疑いだらけだから、信じなくてはならないことを信じられないで、
何でも頭から疑ってしまうというやり方なのである。
孔子は、
『信は万事のもと』
といっている。
また、
メーテルリンクは、
『能うベくんば、究むるもよし、さりながら究め能わざるものは、信ずるにしかず』
といっている。
いずれにしても、
信念の重大性は早くから、
人生を考える学者や、
識者には、感じられていたのである。
それほど重要なことが、
さきほどもいったとおり、
現代の人間は情けないほどそれをそうと考えず、
何でも、
まず疑いから考えようとする。
そうすることが、
正しい考え方のように思っている人が多い。
疑いの方から考えようとするから、
自分というものが、
勢い、小さな存在になってしまっている。
ではなぜ疑いがいけないのか。
それは疑い出したら、
何事も安心が出来ないからである。」(210頁〜212頁)
このように、
信念が大事なことはわかっていますが、
どうすれば確立され、
どうすれば信念が強くなるのでしょうか?
天風師は同書の中で、
『信念を煥発すること』
であると述べています。
「信念というものは、煥発しなければ断然出てこないのだ。
自分の心の中に生まれながらにして、
霊性意識の中に入っているものであるから、
雑念妄念を除いて、
心の正体を出しさえすればぐんぐん出てくるのだ。」(219頁)
信念を確立し強くする鍵は、
霊性心の発現です。
霊性心を発現する為には真理に対する純真な気持ちが大事です。
己の魂の存在を信じることです。
“大いなる存在”(宇宙意識)を信じることです。
信念は、
この宇宙に “不滅のスピリット” が存在していると信じることから生まれます。
『信ずる者は救われる』とは、
『信心深い人、信仰が厚い人は救済される』という意味です。
信仰心を持てば、
自然に、
感謝の念も、
愛情も、
芽生えてきます。
本来、
信仰心は、
主観的・内面的なものであり、
パーソナルなものです。
だから、
団体に所属する必要はありません。
個人的に信仰心を持っていれば充分です。
信仰とは、
神聖なものを信じ、尊ぶことです。
信仰は、
悟りに至る第一歩です。
『科学を真剣に追究する人は誰でも、
人間の意志よりも優れているある意志が、
はっきりと宇宙の法則を示していると確信するようになる』(アルベルト・アインシュタイン)
『浅薄な哲学は人の心を無神論に傾け、
深遠な哲学は人の心を信仰へ導く』(フランシス・ベーコン)
『信仰は、人間が生きる拠り所とすべき力の一つだ。
そしてそれが皆無となることは破滅を意味する』(ウィリアム・ジェームズ)
(推薦図書)
『運命を拓く 天風瞑想録』
(著者 中村天風 講談社文庫)
ちなみに、この本は大谷翔平さんの愛読書です。
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