【楽天観が幸福感の根幹❗】
【楽天観が幸福感の根幹❗】
『楽天観』は、
「何でも楽天的に考えよう!」
という短絡的な考え方ではあリません。
広辞苑にはこう書かれています。
「世界および人生の意義・価値に関して、悪や反価値の存在を認めながらも、現実をあり得べき最良の世界・人生と見なす立場(ライプニッツ)。」
『楽天観』は哲学者であり、
数学者でもあるライプニッツが定義づけした歴然たる哲学です。
ポジティブ心理学の提唱者で元アメリカ心理学会会長のマーティン・セリグマン博士は、著書
『世界でひとつだけの幸せ ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生』 (小林裕子訳 アスペクト)
の中でポジティブ感情の大切さについて、こう述べています。(309頁)
「 バーバラ・フレデリクソンの研究によると、
ポジティブな感情は、
知性を磨き、身体能力を培い、
危機に直面したときは勇気をふるいおこさせる。
ネガティブな感情は目前の脅威と戦う能力を減少させてしまうが、
ポジティブな感情は成長をうながす。」
さらにセリグマン博士は、著書
『ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ』 (宇野カオリ監訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン)
の中で楽観主義の重要性を次のように述べています。
(367頁~368頁)
「 楽観主義者は行動を起こし、より健康的なライフスタイルを実現している。
楽観主義者は自分が行動することが大事だと思っている。
一方で、悲観主義者は自分が無力であり、
自分がやることは何にも影響しないと思っている。
楽観主義者は試してみる。
悲観主義者は受動的な無力感に陥る。」
セリグマン博士は、
『ポジティブ感情、楽観主義の重要性』
を端的に示しています。
奇跡の人、ヘレン・ケラーは、著書
『楽天主義』 (岡 文正 監訳 イーハトーヴフロンティア)
の中で、
『心の法則』
に関してこう述べています。 (28頁~29頁)
「 私の楽天主義は、私自身と私の周囲にある事物との両方にまたがって立っている。
それゆえ、
私がひとたび
『世界は善であれ』
と要求すれば、
たちまち外界はこれに従う。
また、私が
『世界は善である』
と宣言すれば、
この宣言が真実であることを実証するために、
多くの事物が結集して、
整然とした善の体系をつくるのである。
私は善なるものに対しては、
心の扉を開いて迎え入れ、
悪なるものに対しては、
断固として心を閉ざして中に入れない。
この剛毅な確信の力は、
どのような障害、
反対にあったとしても、
これを克服する境地に達している。」
彼女は心の法則について十分に理解していました。
さらにヘレン・ケラーは同書の中で、楽天主義の真髄を次のように述べています。
「 混沌とした世界から確固とした事物を生み出し、
生きる力をもたらし、
一人ひとりに独立した自分の世界をつくらせ、
一秩序とする。
そして、その秩序を支えるのが楽天主義である。」 (34頁)
「 楽天主義こそいっさいを成功に導く信念である。
希望がなければ何ごとも成就するものではない。」 (89頁)
「 楽天主義とは、
善を信じ、輝かしい未来の到来を確信し、
明日を今日より美しいものにするための努力を重ねる生き方なのである。
明日は今日より美しい。
明後日は明日よりさらに美しい。
楽天主義者はそのように信じている。」(91頁)
楽天的に考えた方が何ごともうまくいきます。
医学博士・理学博士・農学博士で元 Patent University of America学長の佐藤富雄博士(1932年-2012年)は、著書
『楽天思考 口ぐせで夢がかなう――脳の想像力が人生をつくる』(講談社+α文庫)
の中で楽天思考の重要性を次のように述べています。
(96頁~97頁)
「この “ 人間ミサイル ” といわれる目的達成機構にインプットされた目的が、
幸福感とか充実感といった、
からだに“快”をつくり出していくようなものであれば、
人生は幸福なものになります。
これが望ましく、またノーマルな姿です。
二○億年から三○億年もかかってつくられた人間の自律神経系は本来、
私たちが快適に生きるためにできた生命システムです。
このため、不安や緊張、
さらには極度のストレス状態になると逆に自律神経失調症を起こし、
からだを不快にしてしまいます。
私たちのからだ全体がリラックスしていて、
夢やロマン、
希望に満ちた状態のなかから出てくる考えかたや行動というのは、
結果として 『楽天思考』 になっています。
目的達成機構という人間ミサイルに目的を入力して “ 強引に ” 達成をはかる積極思考よりも、
この楽天思考をすると、
結果的にはより大きなことを成しとげられることが多いのです。」
楽天主義は幸福感を得るために必須の哲学です。
『ポジティブ心理学』 と 『楽天観』 を学び、理解し、幸せの道を歩みましょう!
(結論)
『楽天観が幸福感の根幹❗』
『世界でひとつだけの幸せ ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生』(著者 マーティン・セリグマン 訳者 小林裕子)
『ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ』(著者 マーティン・セリグマン 監訳 宇野カオリ ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『楽天主義』(著者 ヘレン・ケラー 訳者 岡文正 イーハトーヴフロンティア)
『楽天思考 口ぐせで夢がかなう―脳の想像力が人生をつくる』
(著者 佐藤富雄 講談社+α文庫)
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