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文献まとめ 医原性サルコペニアについて①
どうも、たかです!
最近サルコペニアについてまとめています。
同じジャンルでまとめていくと、さまざまな知識を関連させて覚えることが出来、知識がより深まっていきますね。
これを機会に学んだことをアウトプットしながらより定着させようといきたいとおもいます。
また読んでいただいた方にも少しお役に立てればとも考えてます。
文章力は鍛え中です。
本日の文献は
『医原性サルコペニア』 百崎 良
CLINICAL REHABILITATION Vol.29 No.12 2020.11 1231-1235
です。
よろしくおねがいします。
医原性サルコペニアって何?
まずサルコペニアという言葉はもうよく耳にするようになっていると思います。
ただ、医原性サルコペニアという言葉をご存知でしょうか。
医原性サルコペニアとは
①病院での不適切な安静や禁食が原因の活動によるサルコペニア
②病院での不適切な栄養管理が原因の栄養によるサルコペニア
③医原性疾患によるサルコペニア
とされます。
画像:白土 健吾 ~医原性サルコペニアZeroを目指して~
リハ栄養フォーラムin 福岡 2020 資料より引用
つまり、病院側がとりあえず安静にする、とりあえず禁食にするといった対応をすることでサルコペニアが進行することですね。
よく急性期にこのような対応となり起きやすいとされ、急性期入院中にサルコペニアを発生する確率が14.7%というのも結構多い数字ですよね。
これに関しては難しいところで、このリスクを考え安静にする場合もあると思います。
ただ、サルコペニアも悪化しやすいことから、サルコペニア悪化のリスクも踏まえ本当に安静にしていなければいけないのか、しっかりと判断しないといけませんね。
また条件付きで起きる、食べるなどを細かく設定する必要がありますね。
安静や禁食の指示はDrが行いますが、ただその通りに動くのではなく、言語聴覚士としては医師にどの程度だったら食べられそうかなどを、細目に伝えて食べられる時期を逃さないようにしなければいけないと考えます。
不適切な長期臥床、不適切な栄養管理が行われていないか、一度しっかりと考える必要がありますね!
安静臥床による筋量、筋力、身体機能への影響は
【安静臥床によって1日に2~3%程度、1週間で10%程度、1か月で約50%程度、筋力が減少すると考えられている】
【骨格筋量は1日の安静臥床により1%程度低下する】
先ほど挙げたような「とりあえず臥床」というようなことが続くことにより筋力はこうして低下していきます。1週間というのはあっという間ではないでしょうか。それで10%低下していると思うととても多いですね。
僕はSTですが、ほとんど臥床している方に、久しぶりに移乗介助を行おうとした際に立ち上がり時に困難そうで介助量が増えた方も何例もみました。
やはり、早期離床、運動開始というのはとても重要そうですね。
【最大酸素摂取量は1日の安静臥床により1%程度低下する】
これは特に抗重力筋に起こりやすいようですね。
画像:阪田整形外科クリニックHPより引用
抗重力筋は大きく5箇所に分けられます。
背中:脊柱起立筋、広背筋
腹筋:腹直筋、腸腰筋
尻:大臀筋
大腿部:大腿四頭筋
ふくらはぎ:下腿三頭筋
それぞれが働きながら重力に対してバランスを保っています。それによって僕たちは立位を取っていられます。
年を重ねた際に足元がふらついたり、姿勢が悪くなるのはこれらの筋肉が弱ってきているから起きるといわれています。
これも自分はSTなのでそこまで詳しくありませんが(言い訳ですね)、リハ栄養を学ぶ上で知っておかなければと思い、いろいろ関連させて吸収中です笑
他にもいろいろ書かれておりました。
【左心心筋重量は1週の安静臥床により2%程度減少すると報告されている】
【最大酸素摂取量は1日当たり約1%低下することが知られている】
こうなることで呼吸筋力の低下
肺活量減少、残気量増加、最大呼吸量の低下へとつながります。
咳嗽反射の低下により肺炎などが誘発されやすくなるようです。
呼吸筋力とそれによって引き起こされる症状が挙げられていますね。このメカニズムは押さえておかなければなりません。
肺機能の低下がこのようにしておきることで、結果として肺炎のリスクがあがることを知っているのと知っていないのでは対応も変わってくると思います。
こういった事態にならないようにやはり早期の離床ですね。
この文献を読んでいる間に思ったのは、これまでの知識と踏まえ、長期臥床が引き起こす二次的リスクはとても多いということです。
勿論すべてがこの影響というわけではありませんが、特に高齢者をみる際は包括的な視点が必要になると思うので、すべてを頭に入れておくことが大事かと思います。
こういったことが常に頭に入っており、先手で行動を起こせるようになりたいですね。
はい、今日はここまでで終わりたいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回も途中までなので、また続きをまとめていきたいと思います。
では失礼します!