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#841 ブルーノートのかっこよさ

プライムビデオで「ブルーノート・レコード ジャズを超えて
」というドキュメンタリー映画を観る。

第二次大戦前、ユダヤ人だった創業者のアルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフは母国ドイツを離れ、アメリカに渡り「ブルーノートレコード」を創業する。1939年のこと。

当時、ジャズはもう古臭い音楽だったのかもしれない。スタンダード・ナンバーを有名なアーティストがカバーし、そのレコードを売るといった感じだったのだろうか。

そこで、ブルーノートは革新的な事を次々とやっていく。無名のミュージシャンも次々と起用したり、実験的な事を次々と行っていたアヴァンギャルドなレーベルだったのだ。

その最たる例が1950年代のジャケットセンスとハード・バップの発明だろう。ブルーノートといえば壁に飾りたくなるようなかっこいいジャケットを何枚もリリースしている。

1950年代〜60年代は、創業者の1人フランシス・ウルフの撮った写真にデザイナーのリード・マイルスが奇抜なフォント使いとトリミングで味付けをする。それが後世にも残る名作ジャケットを数々生み出したといっても過言ではない。

もちろん、中身も重要で、常に新しいことをやろうとする姿勢が支持される要因だったのだと思う。この映画の中でも他のレーベルだったら出来ないようなことを好きにやらせてくれたとミュージシャン達が語っている。

その、DNAが80年代に入っても続いていて、ヒップホップへと受け継がれているんだなと思うと、伝統と革新の重要さもよくわかる。そして現代のミュージシャンのかっこよさもよくわかる。

最近は現社長のドン・ウォズさんにならってこのアルバムを最近はよく聴いている。こころが落ち着く。

80年も続く会社ってそうそう無いと思うが、当時古臭かったものを新しく生まれ変わらせ、常に革新していく姿勢はちょっとは参考になるような気がした。

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