大西 宇宙
今回は、最近私が参加したとあるプロジェクトについて書きたいと思います。 突然ですがみなさん、ブラインド・オーディションという言葉を知っていますか? 「カーテン審査」とも言われるこの選考方法は、オーケストラのオーディションなどでその公平性を保つため、広く使われてきました。例えば、誰かの門下生だからと、他の審査員に忖度することを防いだり、年齢や性別などで、音を出す前から先入観を持たなくさせる目的もあります。最近では、器楽界で人種や性差別をなくすためにも重要になっていると言える
皆様ご無沙汰しております❣️ この度、日本で初めてのヴァーグナー・デビューをし、いろいろと振り返っておきたいことがあったので、この場で久しぶりに記事にしてみたいと思います。 ヴァーグナー、全く縁がなかったわけではないのですが、僕としてはとても気をつけていました。もともと、Fach(レパートリー)には非常に慎重な私。今までも、重めの役は自分のヴォーカル・コーチやエージェントと相談し、自分の声に合わなかったり、早すぎると判断した場合は、お断りしてきました。 どこかでも話したこ
こんにちは。バリトンの大西宇宙です。 「宇宙と歌おうプロジェクト」、いよいよ3回目となりました。 こんなプロジェクト作って、全く反応がなかったらどうしよう、とか、いろんな人に怒られやしないか、と色々な不安があったわけですが、多くの人が賛同して下さり、寄付(サポート)や演奏した動画や練習風景を送ってきて下さっています。本当にありがたいです。励みになります❣️ さて今回はいよいよメゾ・ソプラノ(or アルト。ソプラノでもできるかも?)。 モーツァルト《コジ・ファン・トゥッ
第一弾の動画、沢山の反響やサポートを頂きまして、誠にありがとうございます。今後も動画の投稿や、演奏動画のシェア、お待ちしております❣️ さて早速ですが、第二弾の動画が完成しました! 今回はプッチーニの歌劇《ラ・ボエーム》より第4幕「もう帰らないミミ」。ロドルフォとマルチェッロの2人が、別れたそれぞれの恋人たちを思い出しながら歌います。 今回はヴェリズモということで少しテンポが合わせにくいかも知れませんが、多少ずれてしまっても余り気にせず、気軽に挑戦してみて下さい😆 冒頭
この企画を始める前から、リモート演奏の機会やオンライン・インタビューをさせて頂く機会が多かったのですが、よく「どんな機材を使ってますか?」という質問を受けます。 基本、リモート演奏に必要なのは、あなたの歌声とスマホがあれば十分。特に【宇宙と歌おう】は、皆さんに楽しんで重唱をして頂ければという気楽な企画ですので、今ある機材で気軽に投稿してください。スマホも今、とてもマイクや画質がいいです。よくレッスンに使われているボイスレコーダーもいい選択ですね。 でももし、手軽に録音の質
先日のnoteでプロジェクト始動を発表してから、たくさんの反響、サポートを頂いております。本当にありがとうございます😳 そして投稿もいくつか頂いております!素敵な演奏がたくさん。ご本人に許可して頂いたものは今後また、YouTubeで公開していきたいと思います! さて今回は、改めて動画の使い方やリモート演奏のTips等を解説したいと思います。 それぞれリモート演奏を経験済みの方は、それぞれの団体でいろんな注意点があるかと思います。ここではあくまでソロや重唱の歌い方に着目し
皆さんこんにちは。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 言うまでもないことですが、コロナによって様々な影響が出ていますね。 私はクラシックの音楽家で、主に劇場やホールで生の歌声を届けることによって活動してきましたので、このパンデミックにより受ける影響は計り知れません。 同じ思いをしている音楽家は多いと思います。 オーケストラや楽器の演奏活動は徐々に再開されていますが、飛沫感染が懸念される声楽家が自由に演奏活動を出来るようになるのは、おそらく1番最後でしょう。 同業の方々に
最近芸能界でギャラの分配について騒がれていますね。(そもそも闇営業問題はどこ行ったんだ?という感は否めなくないですが…) さて、私もプロの音楽家なので、舞台での本番に対してギャラをもらいながら生活をしています。教えたり、記事や翻訳の仕事などで臨時収入があったりもしますが、家計の90%はこうした演奏の仕事でまかなっています。 分配の詳細など、結構突っ込んだ話になるので以降は有料にしますが、今の仕事のこと、アメリカでの経験などについて少しお話ししたいと思います。 そもそも、
こんにちは、バリトン歌手の大西宇宙(たかおき)(@takabaritone)です。 前々から書いてみたいと思っていたnoteを、遅まきながら始めてみようと思いました。 ブログというものを続けるのが苦手な私…というのも、世の中には文才のある方が沢山いらっしゃって、自分が言いたいようなことを面白おかしく表現されてる方が山ほどいらっしゃるのに、僕が何かを書く意味があるのか…そして何より、多くのことが現在進行形で進んでいく職業(音楽家)であるので、まとまったことを区切りよく作ると