HSPの僕が教育業を続ける理由
寒くなってきましたね。新しいアウターが欲しくなってきました。
2021年ももう終わりなので、思い切って自分の思ってること?を書いてみましたが、、、最後には今後のnoteでの活動を書きます。
この間、埼玉県民ながら初めて春日部の地に立ったんです。生まれてからずっと埼玉に住んでいたのに、なかなか行く機会がなかったので。。。よかったです。(笑)
こういう青空とか、自然の色を見てるのがとても好きで、すごい心が落ち着くんです。
この近辺に住んでいる友達とコーヒー飲みながら近況を話してきました。僕らは二人とも、「HSP」と呼ばれる気質の持ち主なんです。
1. HSPとは
HSPって皆さんはご存じでしょうか?おそらく聞いたことのない人がほとんどだと思うので、引用させていただきます。
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。
HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、即生まれ持った性質であることがわかっています。
統計的には人口の15%~20%。5人に1人があてはまる『性質』であり、稀ではありませんが、裏を返せば、約8割の人はこの性質にはあてはまらないため、HSPの特性は共感を得ることが難しく、HSPでない人たちとの差に自己嫌悪を感じることや、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じやすくなる性質といえます。
http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-22/ より引用
細かいことはこの記事では話せませんが、心療内科に行く機会があり、その時に初めてこの気質を認識しました。
正直な話、人付き合いは苦手な方です。というのも、別に人が嫌いとかそういう話ではなくて(むしろその方が分かりやすくていいくらい)、昔から何かとすぐその場の空気を深読みしたり、他人の顔色を窺ったりする癖があります。常に、「次に自分がこの言葉を放ったら、この人はこう思うだろう」とか、「あれをしたら次はこういうことが起こるだろう」ということを頭の中フル回転で考えています。通常、そういった思考は時間をかけて行うべきですが、当然仕事や人との会話ではそんな時間があるわけではありません。自分の意見や行動をとるのに時間をかけてしまったり、思い切って思考を止めて、その場をしのぎ切っても、後々「こうすればよかった」などの反省が止まりません。
そんな状態が毎日毎日続くから、家に帰るころにはもう頭の中はパンク状態。車が一日中ずっとエンジン全開で走り続けているようなものだから、その日の終わりにはガソリンが空っぽになる、、、っていうのと同じと言えば伝わりやすいかな。その状態をずっと続けてると走れなくなったり壊れちゃうから、一人の時や仲のいい人の前ではほぼ完全にオフモード。こうしても結局「愛想のないやつ」で片づけられてしまうのもまた事実。だから、できるだけオフモードにならないように振る舞う。悪循環ですね、こうやって書いてみると。
他にも、HSPは他人の感情との境界線を引けない、というのも性質の一つにあります。つまり、一度に多くの人と関わりすぎると、その分の人の感情すべてに過剰に共感してしまい、気疲れしやすいんです。
普通の人からしたら、ただの「神経質な人」とか「いい人だけどおとなしい人」っていう言葉で片づけられてしまうのかなあ、と。この気質を持っている人なら共感してもらえると思うんですけど、別に人が嫌いなわけでも、話すのが嫌なわけでもないんですよ。ただ、それを続けてると疲れちゃうんです。とは言っても理解してもらえるとも期待できないし、結局偽りの自分を作って、気を張って、、ってなっちゃうと思うんですよね。僕の場合はそうです。
2. だから、教育という職は不向き。
物事には向きと不向きが少なからず存在するのは事実で、こればかりはどうしようもないことだと思います。HSPという生まれつき繊細な気質で、時間をかけて、自分のペースで物事を進める自分には、教育という仕事は向いてないんだろうな、とは何度も考えています。ゆっくり一つのことに対して真剣に、確実に向き合いたいと思う自分に対して、授業経営、学級経営、校務分掌、部活動、生徒指導、進路指導、雑務・・・様々な方面から一度に業務が降りかかってくる学校という現場はもってのほか。いわゆる「マルチタスク」っていうのが苦手なんですね。人とも大量に、深く関わるし。
同じ教育業であれば、個人塾とか個別の塾で、もっと限定的に人とかかわる仕事の方が向いてるはずなんです。あとは、教育業から離れるとすれば、人とかかわることの少ない事務職とか、それよりもっとスピード感の出ない仕事。自分の気質と、適性を認識すると、本当に進むべき道も見えて来るんですね。「自分を知ることが大事だ」って大学の就職ガイダンスで言われたことがなんかようやく身に染みてわかってきたというか、なんというか。。。
3. それでもあきらめ切れないのは
大学時代にやっていた個別指導の塾のアルバイト、自分で言うのも違う気がするけど、天職に近いと思ったことはあります。自惚れてるわけじゃないですよ。ただ、人に共感しやすい性質を持った自分だからこそ、他の人にはできないことができたんじゃないかなって思ったんです。とはいっても、組織の中でうまく立ち回れたとは一度も思ったことないんですけどね。
だから、やっぱり教育業から離れた方がいいんじゃないかな。って何度も考えました。今でもそう考えています。それでも僕がこの道を諦められないのは、純粋に英語を教えるのが好きだから。そういう憧れがあるから。やっぱり自分がやりたいって思ったことをやらないと損だと思う。昔、ある英語の先生に会って、感動したんです。自分もこういうふうになりたい。というよりは、この人と同じステージに立てるようになりたい。の方が正しい。
もちろん、ただ闇雲にっていうわけじゃない。別に、この気質を持っていないから人の痛みに気づけないとか、持ってるから人の悩みを解決できるとか、そういう簡単なことではないし、そういうことが言いたいわけじゃないんだけど、感情・感覚に共感しやすいこの気質を持っているからこそ、人の役に立てると思う。「役の立ち方は人それぞれ」ってことが言いたいのかな。向いてない人でも、きっとその人にもいいところはあって、それが役立つときがあるんじゃないかなって。そう信じてるし、もし同じ辛さを味わっている人がいたら、そういう風に言ってあげたい。だって5人に1人だもん!40人クラスだったら8人はそういう苦しみ持ってるってことだからね!それに気づいてあげられないのは本当にかわいそうだと思います。
きっと現代の子どもたちの中にも、自分とおなじように、HSPであることに気づかずに苦しんでいる人がいるんじゃないかな、って思います。僕がそういう子どもたちを救ってあげたい。だから教職を続けます。
4. 最後に
肩身の狭さで言えば、喫煙者とほぼ同等。様々な考えを巡らせてしまって、自分の言いたいことを言い出せずに終えてしまうことがほとんどだと思います。 HSPは、近年あらゆるサイトでセルフチェックができます。これは精神疾患でも何でもない、ただの「性質」なので、精神科に行って「自分はHSPですか」と聞いて「はいそうですよ」という診断ができるわけではない、それでも5人に1人は悩んで苦しんでいる厄介な気質です。でも、それも含めて「個人」というもの。
もし、同じように苦しんでいて、生きづらさを感じている人は、そんな気質を持っているからこそできることがあります。だから、向き・不向きで考えるのではなく、まずはその気質を他の人にはない、自分の持っている武器だと捉えて、それを活かせる形はないかを考えてみてください。それでも、これは自分にできなさそうだな、合わないなと辛さ感じたら、迷わず逃げてもいいと思います。僕も人生経験がまだまだ浅いので、偉そうなことは何も言えませんが、どういう道を選んでも何とかなる気がします。そうポジティブに考えて生きてます。
そして、HSPでない人は、周りで似たような気質で苦しんでいる人がいたら、耳を傾けてあげてください。HSPの人は、物事を深く考えられる、という特性があります。ゆっくり、真剣にその人の意見を聞いてあげれば、思わぬ角度や視点から物事を見ることができるはずです。
何度も言いますが、HSPの人は、人と関わることや、話すのが嫌いなわけじゃないですからね!そのことを一番理解しておいてください。(僕はむしろ人の話聞くのが大好きです(笑))
これからの目標としては、noteに英語の講義動画を有料で貼っていこうと思っています。1講義をできるだけ最安値にできるように頑張ります。質は保証できませんが。(笑)
もし、英語学習でお困りの方がいましたら、ご購入をご検討ください。その辺の参考書や問題集より安く、そこそこ良い学習ができるように準備を進めます。いろんな動画を載せたいと思いますので、「この文法の解説がほしい」「英検対策がほしい」などがあれば言ってください!