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読書61 『月のぶどう』

   寺地はるな著

 光実と歩は二卵性の双子の姉弟。
「天瀬ワイナリー」を切り盛りする母が、急死した。
母に憧れて母のようになりたかった姉の光実。母から仕事を教わっていた矢先の出来事だった。
「出来の悪い方」と言われた弟の歩は、母の妹の経営するカフェでアルバイトをしていたが、光実を手伝うために実家に戻った。

 引退した祖父は、何かと楽しいことが大好きで、光実や歩に「ビリビリボールペン」などのグッズでいたずらをして喜んでいる。
 父は会計事務所に勤めていたが、母との結婚を機に「天瀬ワイナリー」の経理を担当している。
 幼なじみで歩と仲がいい広田
 隣に住むリッコ
 中学の同級生で、歩に思わせぶりな態度を取る君沢美晴。

 従業員に怒鳴らたり、小馬鹿にされたりしながら、歩はいろいろなことに気づいていく。
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 美人で何でもできる光実が、実はしんどく思ってしまうことを抱えていて、いつもヘラヘラしている歩が、実は強い部分を持っていたり。 悩んだり傷ついたりしながら成長していきます。
 姉弟を見守る友人や、まわりの人たちがとてもいいです。光実と君沢美晴の「お互い」の感じ方もおもしろい。いいお話でした。

 大阪府の地形の、ちょうどかかとの部分に位置する、葡萄狩りで少しだけ賑わう月雲市という、架空の都市のお話です。


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