読書ノート(82日目)
さて、本日からこちらの本を
紹介していきます。
本書は大前研一さんがプレジデント誌で
連載している「日本のカラクリ」の1年分の
原稿を書籍化したものです。
本書の目次を見る限り
日本編で12章、海外編で10章と
合計22章にわたって
大前さんの考えが掲載されています。
さて、この読書ノートでは
先日までの「BCGが読む経営の論点2023」で
紹介したテーマと重複するテーマを
あえて選んでみようと思っています。
※東大読書で紹介した
似ているけどちょっと違う2冊を読む
「検証読み」をやってみます
具体的には、以下の4つのテーマについて
・2050年のカーボンニュートラル目標
・リスキリング革命
・MaaS革命の勝者はEVメーカーではなく、〇〇企業
・アメリカ・テック企業のうち
「リアル」と「サイバー」の覇者は誰だ
大前さんとBCGの視点とを比べて
紹介できたらと考えています。
さて、「BCGが読む経営の論点2023」では
カーボンニュートラルをいかに達成するか
について、例えばエネルギーの視点では
グリーン燃料と原子力への期待が高まっている
とのことでした。
大前さんの視点は、2050年の
カーボンニュートラル達成は無理として
いかに省エネで世界に貢献するか。
脱炭素ではなく、低炭素を目指す
という点がユニークで興味深かったです
カーボンニュートラルを達成すべき
という問いに答えるのではなく、
現実的な落としどころと、
他国からの見られ方やポジショニングを
考えると、大前さんの低炭素の提案も
妙に納得してしまいました。
ここ最近、日本はオワコンだと
言われるニュースが多いなか
「日本は省エネ先進国だ」として
強みを活かして世界に貢献するという
考えは前向きで取組みやすそうです。
個人的なツボは
自動車のEV化が迫られるなか
できるだけ長くハイブリッドカーで
いくために「とぼける」という提案。
自動車メーカーが表立って
この発言はできないと思いますが…
EV化が本当にエコで絶対解なのか?
という議論がまだ続いている中では
ハイブリッドカーの選択肢もギリギリまで
残しておく、というのは戦略的な考え方
なのだと感じました。
次はこれからの時代の必須スキル
「プログラミング思考」と「構想力」
について紹介しようと思います。
それではまた-!😉