寝返りを何度もしても眠れぬのならば
今年のカレンダーがいつの間にか半分までめくれてしまいました。時間のたつのは本当にあっという間ですね。日本はこの季節は梅雨の頃でしょうか?北ドイツは今が夏。ですがこの数日は風が強かったり、雨が降ったり、雨雲で空が覆われていたりとまるで日本の梅雨の様です。また、温度も下がり最高気温が15度の前後を行ったり来たりで長袖、時には薄めのニットを着ています。
布団のカバーをコットンの肌触りのよく、涼しげなものに変えたのですが時に寒さを感じてしまう夜もあります。ですがまた夏が来てくれるのではないかという期待を込めてコットンカバーのベッドに入る次第です。
皆さんはちゃんと眠れていますか?睡眠は本当に大事なものですよね。色々な研究でも睡眠の重要性が報告をされています。何時間寝るのが良いのかとか、何時までにベッドに入るのが最適かとか、寝る前にしたほうが良い習慣など様々な研究報告がされていますよね。
睡眠の重要性は分かったのだけれど、ベッドに入っても眠りが訪れない。そんな時がありますよね。
ベッドに入ったはいいものの少しうとうとしたかなと思った時に何か嫌なことを思い出して、「あー、あんなことしちゃったな。」と思って、そこで終わってくれればいいのに「そういえば似たような失敗を前にもしでかしたよな。」「あれ、自分ってこの仕事に向いていないのかも、、、、」って考え始めて気がつくと目が冴えて眠りは遥か彼方へ。
それから頑張って、無理をしてでも眠ろと努力するのに頭の中の不安とか恐怖が止められなくて、寝返りばっかりうって、時計のだけが無情にも朝へと進んでいく。
こんな夜を迎えたら皆さんはどうしていますか?
僕にもこんな夜は時にあります。「あー、このままフリーランサーで食べていけるのかな?」とか。「今している仕事も2,3年後にはないかも。その後はどうやってお金稼ぐんだろう、、、。」なんて考えてプチパニックに夜中に襲われることも。
そんな時にはまず「自分と脳を切り離す」という行為をしています。
ある研究者の中には、寝る前に人間が不安に取りつかれるのは原始の生活を関りがあるためと主張する人がいます。外敵の多い狩猟、採集時代において不安なことや恐怖心が頭の中に常にあると意識がそこに集中をするのでその障害をいかに避けるかを考えて、それにより考える力が早くつき生き延びたのではないかというのが彼らの考えだそうです。
ただ僕たちが生きている21世紀にはそのように日々外敵の攻撃に怯えるという事はないわけで、どちらかと言えば「いつも通りすごしていれば明日は自動的に来る。」と思っていますよね。なので、ゆえにこの原始的な考えのファンクションが眠れない夜を創り出しているのではないかという事なんです。
残念なことに脳の発達、進化というのは100年ぐらいではあまり変わらないのだそうです。僕たちの持っている脳が上手く適応をできるのは狩猟時代、または頑張っても農耕時代初期までだそう。という事は今の情報化社会なんて脳からすると対応できないに時代なわけなんですよね。
ですので、眠る時に不安や恐怖で頭がいっぱいになったらまずは「これは21世紀に適応をできない脳が暴走をしているのだ!」と思いましょう。そして、その感情と自分の間に距離を置く。ほら、暴走している車に乗っているから危ないのであって、その車を降りれば安全ですよね。
ではその暴走者からどのように下車をするんかなのですが、深呼吸が1番ではないかと思います。ふかーく息を吸い込むのに4秒。数を数えながら、もう吸い込めないくらいにまで吸い、そして一瞬留めて、そしてゆっくりと6秒かけてすべてを吐き出す。これを5分間くらいやってみてください。
この時に大事なことは不安なことや気になっている事が頭の中に浮かんで来たらバレーのサーブをする時の様に遠くへと打つ。この不安な考えはいつでも「もぐらたたきゲーム」の様に顔を出しますのでそのたびに自分の頭の中から遠くへと飛ばすことが大事です。
もしこれでもまだ目が覚めてしまうのであればその時は寝ることを諦めてしまいましょう。こんな時にはどんなに眠ろうとしても無理なのですから。
このように状態になった時には僕はまずベッドサイドのそんなに明るくない灯りをつけます。そしてベッドサイドにおいてある読みかけの本を手にして読み始めるのです。この時に読む本としてはあまり自分の実生活に関りのない内容のものが良いと思いますよ。ほら、実用書だと脳のスイッチが入ってしまいますからね。ファンタジーとかSF小説だと想像力が膨らんで頭がそのイメージで満たされるので不安を考えるのも困難になってきますよね。
人間の脳って先ほどお伝えしたように今の社会に適応できていないと言ったでしょう?それをどういうことかと考える時に「脳は自分の子供」だとおもうとよいのではないでしょうか?ほら子供ってすぐ感情的になるし、疲れるとぐずるし、ちゃんとお世話をしないといけないですよね。自分の脳もそれと同じだと思うと少しイメージしやすいのではないかと思うのです。
寝る前の子供に本を読んであげて眠りを助長してあげるように、大人になった自分の脳に読み聞かせをしてあげるイメージ。
本を読んでいると面白いことに物語の映像が浮かびながらも、途中で自分の見ている夢なんかが入り込んできてとても不思議な気分。そうなってきたら段々と瞼も重くなってきたりするので電気を消して、また眠るのに挑戦。そんな時、今度は何か自分の好きなことを考えるのが1番かも。しかも何かワクワクすること。
僕は家の間取りが好きなので、そんな時には自分が家を建てたらどのような間取りにするかなと考えてみます。玄関はこんな色とか、どのような窓がこの部屋にはあってとかそんな細かな部分まで頭の中で考える。こうしているといつの間にか眠っていますよ。
間取りの他にも例えばお菓子のつくり方とか、旅の予定とか、模様替えをしたらどうするだろうとか。そんなことを細かなところまでイメージしながら深呼吸して目を閉じていれば不思議と眠りは訪れてくれるでしょう。
眠れない夜は試してみてくださいね。
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