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信じるか信じないかはあなた次第!?

こんにちは!

タイトルは「やりすぎ都市伝説」でおなじみのフレーズです。

少年時代にオカルトブームの洗礼を受けて育った僕は、ついついUFOやUMA関連の番組を観てしまいます。栗山千明さん出演のされていた「幻解!超常ファイル」を当時保育園に通っていた息子と観ていて、妻があきれていたこともありました(笑)あと本屋さんで「ムー」なんかを立ち読みしたり…。

自分が子どもだった昭和の時代は、インターネットも普及してませんでしたし、少年誌に掲載されているような胡散臭い記事でも、なんとなく信じたり、怖がったりわくわくしたりしていました。

ネッシー・口裂け女・こっくりさん・わら人形・ツチノコなどなど。


というわけで今回は、中学入試問題頻出作家さんの作品から見つけた「迷信に関することば」で小学生が「何それ?」って思うものを紹介しますね。

まずは東邦大学附属東邦中にも出題歴のある「体育座りで、空を見上げて(椰月美智子)」より

「うちのお母さんがさ、コーラを飲むと、骨が溶けるって言うの。ほんとだと思う?」

出典「体育座りで、空を見上げて」椰月美智子(幻冬舎文庫)

「コーラを飲むと骨が溶ける」です。このうわさは、コカ・コーラが日本に参入した際の、国内既存メーカーによるネガティブキャンペーンによるものだという可能性もあるそうです。

このうわさのひとつの理由として、小さな子どもに炭酸飲料を飲ませないように、親が戒めで言ったというのは事実だと思われます。「チョコを食べすぎると鼻血が出るぞ」みたいな。コーラにしてもチョコにしても、僕も親からよく言われました。

続きまして、獨協埼玉中にも出題歴のある「樽とタタン(中島京子)」より

昔の親は、怒ると『お前は橋の下で拾ってきたんだよ』なんて平気で言いましたからね

出典「樽とタタン」中島京子(新潮文庫)

「橋の下で拾ってきた」です。言われる側はトラウマ必至のセリフですが、実際に親に言われたことがある方も多いのでは。実は昔から「拾い親・子捨て」という風習があり、生まれた子を捨てるまねをして、拾い役の人に拾ってもらう儀式を行っていました。「生まれた子の厄を落とす・親の悪い条件が子に影響しないようにする」などの目的があったそうです。この風習がいつの間にか「橋の下でひろってきた」という言い回しに変化していった可能性があるとのこと。

言われる側はショックですが、本来は子どもの健全な成長を祈る風習の名残なんですね。


それではその他【小学生が「何それ?」って思うことば】第67回「迷信に関することば」を紹介させてください。

ケセランパサラン

江戸時代以降の民間伝承上の謎の生物とされる物体。タンポポの綿毛のような白いふわふわしたもので、空中をフラフラと飛んでいると言われる。

ケセランパサランを見つけると幸せになると聞きました。あと、おしろいをあげて飼うこともできると。


舌で茎を結べる人はキスがうまい

さくらんぼ(もしくはチェリー)の茎を舌で結ぶことができる人はキスが上手だといううわさがありました。確かに器用でないと結べませんが、このうわさに根拠はないようです。

今のご時世、「ほら!」なんて口の中で結んださくらんぼの茎を見せて自慢しようものなら、セクハラって言われまくりでしょうね。


子どもは風の子

子どもは活発で、寒風が吹いていても外を駆け回って遊ぶものだということ。

「子どもは風の子、大人は火の子」ということわざの前半部分がよく使われるようになったとのこと。僕は、親が子どもを外に行かせるためのことばだと思っていましたが、子どもを健康に育てるための方法が基になっているようです。

外に行くよう促された僕は、寒がりだったので「自分たちは炬燵に入ってテレビなのに」と親を羨ましく思っていましたが、子どもの健康を願う親の気持ちだったとは…。いや、ほんとかな(笑)


霊柩車を見たら親指を隠す

小学生の頃、霊柩車を見たら親指を隠していました(親指を握り込むようにしていました)そうしないと「親が早死する」と言われていたからです。同級生も同じようにしてましたね。

昔から葬列に遭遇した際には「親指を隠す」ことが行わていたそうです。人間の親指には魂の出入りがあるという伝承によるもので、死者の霊が自分に入ってこないように親指を隠していたそうです。それが親指=親という意味に変換されてしまい「親が早死する・親の死に目に会えなくなる」といった伝承になったのではとのこと。

最近はきらびやかな装飾の霊柩車を見なくなりましたね。



今回、霊柩車について書きましたが、車関連の迷信といえば、ビートルの迷信もありました。「黄色いビートルを見たら幸せになる」とか「ビートルを1日に3台見たら幸せになる」とか。地方によってバリエーションがあると思いますが、記憶にある方も多いのでは。

グリコやりながら、霊柩車チェックしてビートルチェックして、アルト笛吹いて、たまに野良犬に追いかけられて……。昭和の登下校は忙しかったですね。




最後まで読んでいただきありがとうございました。

子どもたちの読書量が豊かになり、家族の会話が増えますように。

次回は「労働に関することば」を書こうと思います。「汗水流して働く」「ガテン系」などなど…。

よろしければ前回の記事です。「決まり文句に関することばPART3」をどうぞ!


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