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【感想】Start with why (WHYから始めよ)

TEDで有名なサイモン・シネックのゴールデンサークルを説明している書籍です。TEDの動画は18分程度で非常に分かりやすい、ユーモアたっぷりでとても印象的です。

これから購入しようとお考えの方は書籍の前に動画を見ると良いでしょう。少なくともゴーデンサークルとは何かを理解できるでしょう。

その上でもっと知りたいと思ったら書籍を読むと良さそうです。

書籍を読んだ背景

チーム・ジャーニーで扱っており興味を持ったのがきっかけ。シンプルで強力。業務でより意識してゴールデンサークルを使うようになり、手に馴染んできたところで読んでみた。それまでは動画で済ませていた。

START WITH WHY

始めはわからなかったWHYの重要性。まずは仕事の様々な場面でWHYを使ってみるといい。

我々は時に「やりたいこと」が先行してしまいWHYを忘れる。時に検討外れのところで膨大な時間を使おうとしたりする。

一歩立ち止まってWHYを考えることで後に何をしたら良いかよくわかるようになる。HOWやWHATはWHYによって決まる。WHYは後付けであってはならない。

❌ 競争に勝つために何をすべきか?
⭕️ そもそも我々の理念は何か?今、利用可能なすべてのテクノロジーと市場機会を考慮した上で、その理念に生命を吹き込むには何ができるだろう?

ゴールデンサークルには必要なもの

明晰さ。厳しい指針。一貫性
バランス

どれも気にしたい。一つでも失うと危うい。

TEAMづくりもWHYから始まる

近年バズワードのごとくエンジニア界隈で叫ばれているワードがある。

心理的安全性

たとえ対人リスクを冒してでも大事なことを自由闊達に発言でき、その結果その発言者の立場が危ぶまれないことである。

この書籍の原書は2009年頃だ。心理的安全性という表現が登場する以前のことだ。

リーダーに求められている事の共通性に驚いた。

如何にして互いに信頼しあえる関係を組織の中で築くか

この書籍で語られているのは、HRTの原則や礼節、期待マネジメントやふりかえりなどのチームビルドなどの手段ではない。

「われわれはなぜここにいるのか」である。

インセプションデッキの最初のタフな問いだ。

チームにはWHYが必要だ。我々には分かりやすいWHYが必要だ。

リーダーはWHYの体現者だ。リーダーの発言はWHYとの強い一貫性が必要だ。WHYによって我々のベクトルは概ね揃うが、リーダーの振る舞いによって簡単に崩壊する。

あなたのそのWHY、形骸化していませんか?

あなたの発言(WHAT)はそのWHYと一致していますか?

そのリーダーの振る舞いによって、チームはWHYを信じられるようになる。そしてメンバーもまたWHYを体現しようとする。そこから信頼関係が生まれる。WHYを体現するための思い切ったチャレンジができるようになる。WHYを形にするために多様な意見が自由闊達な意見が出るようになる。

信頼とは共通する価値観や信条を持つ文化や組織の一部になった時に生じる。

チームにとっての本当のWHYとなる。

そうしてチームはより強くなっていきWHYの醸成が進み文化となる。文化を得たチームはさらに強くなる。

採用でカルチャーマッチが重要

どんなに優秀であってもWHYに共感してくれる人でなければ、一緒にいいものは作れない。

スキルは後から学べばいい、重要なのは姿勢だ。
自分が信じていることを信じてくれる人物を探さねばならない。

HOWは何でも良いわけではない

WHYが決まったからって、HOWは何でもいいわけではないのだよ。

WHYを実現するために適したHOWを選び出すことやHOWの練度を高める事は必要だ。

技術選定は適当でいいわけがない。

ただ好きなものをもってきて良いわけではない。それがWHYを実現するために本当に適しているか見極めなければならない。

WHYとWHATの乖離

選ばれたHOWによってWHATがもたらされる。HOWが適当ではWHYとWHATが解離してしまう。

もっと知りたいワード

ティッピングポイント。普及の法則。キャズム。

名言

顧客はあなたのWHATを買うのではない。あなたのWHYを買う。


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