【レポ】日比谷野音100周年日比谷ブロードウェイ(芳雄のミュー)
本日のレポは「観劇」ではありませんが、番外編、「日比谷野音100周年 日比谷ブロードウェイwithWOWWOW芳雄のミュー」の配信感想です。
東京・日比谷でのコンサートですが、配信で拝見しました。アーカイブなしのためところどころ記憶が曖昧です。ゆえにちょっと簡易なレポになります。
(※冒頭画像はnoteの機能で拝借したものです。現地には行けてません)
マイフェアプリンス
簡易レポとは言いましたが、まずは何より僕のプリンス・田代万里生。彼については重めに、重めに書きませんと。
セ、センターパート風…ッッッッッッ!!。左重めちょい外ハネ!センターパート風!その髪型お似合いすぎでしょうよ!え?どういうこと?!
アネモネみたいな鮮やかな赤ピンクのお召し物もよい…中の白シャツもよい…よい…。
冒頭の一人ひとりの挨拶で、甲斐くんが流れを作った観客への「元気ですか〜!」の投げかけも、万里生くんだけは唯一「元気ですよ〜!」だったの、ほんっとかわいいっ!プリンスが元気で僕はうれじい"っっ!!
ビジュアルはさておき、大阪でアナスタシア公演中で大変やろうに、絶好調でしたね。シュガーさんとのデュオは、クラシカルなお二人の声にピッタリやし、万里生くんはイタリア語が似合う。ラストのロングトーンバトル(?)はさすがの一言ですな。楽しそうで何よりです。
豪華な5人で届けてくれた「モーツァルト!」の「愛していれば分かり合える」では、ヴォルフとコンスを兼ねていたようですが、案の定コンス強め。一応ヴォルフポジとしてステージにいるのに、芳雄さんにもあっきーにもコンスとして接してるし、数々のヒロインを演じた知奈ちゃんに「圧が(すごい)」「誰よりもコンスタンツェ」と言われるうちのプリンス。芳雄さんの前ではプリンセスやからな。他にいるだろうか、これほどプリンセス役が似合うプリンスは。
個人的に最高だったのは「The Music Of The Night」。マイフェアプリンスが!オペラ座の怪人!!僕得!!んぁぁぁぁっっ!好き×好き=尊いというのは、僕らが生まれてくるずっとずっと前にはもう確立されている等式ですから。夏に行かれたパリ旅行で買ったファントムのバッジをつけてくるあたり、万里生くんの音楽愛なんだよなぁ。
いやー配信とはいえ、万里生くんのMOTNを聴ける日が来ようとは。万里生ファントムは誰よりも重めの愛をぶつけてきそうですが、歌自体はさすがの、低音から高音まで繊細にして豊潤。日が暮れた会場の闇にマッチして美しいことこの上なかった。ラストの手前で眉間にシワを少し寄せながら右上を見つめるのも、をかし。歌い終わったあとの笑顔も眩しい。夜なのに。星かな?星か。
芳雄さんへの愛(かなり重め)も健在。「芳雄のミュー」の予定は毎回スケジュールに赤字でリザーブし、いつでもスタンバイオッケーらしいです。しかもゲストが情報解禁されて自分が出演しないとわかると、赤字を黒字に変えるのだとか。こんな健気なうちのプリンス、はやくゲストに呼んだげてよぉ!!
返しで芳雄さんは「背筋が寒い…」って言ってたけど、万里生くんのこと好きでしょう!呼んだげてよぉ!
芳雄と愉快な仲間たち
いや、こんな小見出しつけたら怒られそうですけども。豪華なキャスト。
まずはメインパーソナリティ・井上芳雄。最近テレビの司会もやるようになって、ますます磨きがかかっている毒の味が香る愛のトークもさることながら、やっぱりこのスター性は画面越しでも圧倒されるものがあります。
もちろん歌もすばらしく、ソロで歌われた「抑えがたい欲望(DoV)」はこの曲だけで一作観たかのような気持ちになります。どの歌を歌っても主役級。もはや日本ミュージカル界の主役と言えるかもしれない。
女性キャストお二人のうちお一人は島田歌穂さん。赤いドレスがよくお似合いで、ソロパートで歌われた「星から降る金」は圧巻。紛うことなき男爵夫人だった…。知奈ちゃんとのウィキッドデュオでは、目も心も歌もまっすぐ知奈ちゃんに向いていて、没入感がやんごとない。
ちなみに「愛していれば分かり合える」では、知奈ちゃんとコンスパートを歌われましたが、うちの万里生さんのコンス圧が凄すぎて歌がズレちゃったらしい。ごめん、代わりに謝ります。加えてあっきーのマシンガントークに疲弊される歌穂さん、おつかれさまです。トークでは(知奈ちゃんもですが)全体のバランスを取ってくださっていたような。まあ男性陣が自由やからな…。
同じく女性キャストで屋比久知奈ちゃん。変わらず晴れやかな声です。翔真氏との「世界が終わる夜のように」、良かった…良かった…!!知奈ちゃんのキムは見てないんですよね…またやってくれへんかな。実は「NINE」のサラギーナしか観たことがないんですよね…あのお役も良かったけど、ちゃんとヒロインな知奈ちゃん観たいな。
あと翔真氏と知奈ちゃんとの身長差に悶えた人は僕だけじゃないはず。あんなんずるい。終盤の「今日から、ここから」での歌声が、めちゃくちゃ聖恵ちゃん(いきものがかり)に似て聴こえました。
知奈ちゃんのソロ曲が急遽なしになったのは少し残念でしたが、権利関係かしら?
今最もミュージカル界の波に乗っている男・甲斐翔真。歌も表現もダンスも笑顔も、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いって感じ。MAもRENTもMR!も彼が出ているところを悉く見逃しているので、舞台ではエリザベートでしか観てないのですが、非常によい。軽率に推してしまいそう。僕にはプリンスがいるのに…!
芳雄さんとの「Shut Up and Dance With Me(MR!)」の紹介の仕方、かわいかったな…。曲終わってからのトークでサティーンのマネする甲斐くん、かわいかったな…。ソロ曲パートのトップバッターで「緊張する」ってはにかむしょま氏、かわいかったな…。あっきーが「甲斐くん、かわいいですよね♡…かわいい…」ってわざわざ2回言うのもわかる(え)。
トークでも諸先輩方を天然混ぜながらそこそこ適当にあしらうの、こいつぁ大物になるぜ…感がすごい。何よりみんなに愛されているんやろうなあ。
あっきーこと中川晃教さん。ソロ曲で披露された「ボヘミアン・ラプソディ」はさすが。英語の歌が似合いますよね。古今東西の音楽を愛している、それがあっきー。他の楽曲でもそうですが、高音が得意な方が多い中でも、あっきーの高音はあっきー特有のものです。
実はあっきーも、ちゃんと舞台で観たことがない。こういうコンサートではお目にかかっているんだけれども。止まることのないトーク、なぜかカタコトの「ありがとうございます」、優しくて時々ウィスパーな語り口、個人的に日本ミュージカル界の妖精だと思っています。精霊に近い妖精。
ミュージカル界のシュガー・佐藤隆紀さん。甘くて深い歌声は唯一無二。それぞれのソロ曲は芳雄さんからの(難曲)リクエストにみなさん応えていたそうですが、シュガーさんだけはお断りしたらしい。トークでも何回かイジられてました。とはいえ、芳雄さんのリクエストをおしてまで歌われた「時は来た(ジキハイ)」は、ジキル演ったことあるんかってくらい凄かった。ジキルの優しさの面が表れていました。
ちょっと痩せられた?と思ったら、トークでもツッコまれていて、やっぱりお痩せになったみたい。全体的に皆からイジられてる気がする。
エリザベートパート
エリザベート出演者が多いこともあって、「夜のボート」「闇が広がる」の2曲が贅沢に披露。ミュージカル曲は一曲単発で聴くより、ストーリーの中で映えるものもありますが、エリザの楽曲は単独で成り立つ曲も多い気がします。いやー贅沢。やっぱりエリザは良い。
「夜のボート」。歌穂さんの演じる晩年シシィは情感豊かで、まりンツ&シュガンツのWフランツに加えて、ルドルフやトートを演じてきた芳雄さんもフランツパートで登場。芳雄さんの登場の仕方は完全にトートでしたが、芳雄さんの「愛してる」をトートではなくフランツ側で聴く日が来るとね…。
ミュージカル博士万里生によれば、このシーンはエリザベートの中でも一番シンプルなシーン。確かに!
「闇が広がる」では、直近演じた甲斐ルドルフ&芳雄トートに加え、懐かしの万里生ルドルフも。夢の中ではルドルフを歌っていた(自称)シュガーさんもフランツで登場しましたが、「美味しいところ」である「我慢できなーーい!」「王座!!」をキッチリキメられるのは芳雄さんの名采配でしょうか。芳雄さんに「いつか歌えるといいね」って言われてたけど、フランツからルドルフの逆はなさそうですよね〜。
野外コンサート
ミュージカル曲は、ストーリーの中で聴くことが前提になっているところもあるのですが、こうして色んな作品からピックアップして歌われるのがコンサート。あまり聴き込んでいない曲を知れたり、通常公演では観れないキャストと曲の組み合わせを観れたりするのが良いところです。
しかも野外でというのも新鮮でした。日比谷の野音でミュージカル俳優によるコンサートは、今回が初めてだそうです。ミュージカルって実は歴史がそれほど長くないし、日本ではなおさらなんですが、こうしてどんどん進化してほしい。
終盤には実行委員長である亀田誠治さんも登場して、ミュージカルナンバー以外の曲も披露されました。ミュージカル俳優のポップスは贅沢ですよ。
アンコール枠の「シャイニングスター(リトルプリンス)」は、晴れた夜の野外会場にマッチして、いいフィナーレでした。リトルプリンス観たいな…。
というわけで「芳雄のミュー」の感想でした。簡易といいながら4000字近いレポになってしまった。曲名の文字数が多いというのもある(ということにしておく)。
今回は現地の観客もほとんどかミュージカルファンだと思うのですが、こういうコンサートがミュージカルファンでない人にも広がって、ミュージカルというものを知ってもらうきっかけにもなればいいな、なんて思ったり。うちのプリンスの可愛らしさ…じゃなかった、芳雄愛の重さ…でもなかった……もとい、ステキな歌声も広まればワールドピースです。
すてきなコンサート、ありがとうございます!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?