風と雨 光と影
GRAPEVINE LIVE AT HIBIYA PARKのハナシ。
遡ること金曜日、さぁいよいよ今週末!というところで、4都府県に緊急事態宣言。しかもちょうど日曜日から。
ニュースでは「イベントは原則無観客を要請」と繰り返し述べられ、駅ビルや商業施設、美術館などが次々と休館を発表。
中止?配信があるから中止にはせず無観客?それならもう音漏れだけでも聴きに現地に行く?そんなことしてたら怒られる?と、半ばあきらめの気持ちで公式のアナウンスを待っていたら、予定通り開催のお知らせ!
本当に難しい判断だったはず。
感染対策も、LIVE自体の盛り上がりも、全力で応えて絶対いい日にしなきゃって、みんなが思ってたんじゃないかな。
楽屋のインスタライブを見守りながら開演を待って、スマホの画面とステージが地続きな感じはなんだか不思議…!
昨年のFALL TOURは3公演ともみんな着席で(指示はされていなかったのだけど)、今回なんか前よりも状況はひどくなっているから絶対着席だろうなぁ…って思ってたら、初っ端FLYのイントロが鳴り始めたところでみんな続々と立ち始めて。手を上げて、体が揺れて。「あぁわたしはこの景色がもう1度見たかったんだ」って思ったのと、その景色の一部に自分もいるんだって事実と、もうそれだけで泣くには十分だった。
野外で聴く放浪フリークはまさに風になってしまいそう、久しぶりのダーリンもやっぱりいいし(わたし個人としてはおそらく単発NHKホール以来だったか…そのときは助教授がピポーンピポーンと遊んでいた記憶)、Golden Dawnで踊って。
お決まりの「残り6万曲!」で始まったMISOGIは最後ポッポゥでちょっと笑っちゃった。ダーリーおもてなし?のJIVEで揺れたらそのまま勢いよくAlrightで全力のクラップ。この後の新曲(歌詞的に「さみだれ」だよね?)がねぇ、とんでもなくいい。この日未発表のアルバム曲は3曲やってくれて、どれもよかったけど、さみだれが格別。歌詞もわりと聴き取れたけど、日常的でやさしくて、やっぱりこういう曲ってじわーっと広がって包んでくれるから、お守りにしたくなる。実はリハの音漏れでも聴いていたのだけど、さみだれは特に耳が離せなくなって、掴まれた。
アンコール最後のスモスモ、イントロがいつかの金沢で聴いてすごく好みだったアレンジで、嬉しかった。沁みるラストだったなぁ。
黒いぐしゃぐしゃのかたまりに対して、まぶしい光で飛ばしたり、真っ向勝負でするどく斬り込んだり、さらなるブラックユーモアをぶつけたり、そっと包んでやわらかくして「そのままで大丈夫だから」って言ってくれたり。いろんな気持ちの在り方を見せてくれるから、GRAPEVINEが好きだ。
アルバムもツアーも、とても楽しみ。
ツアーで顔を合わせるその日まで、みなさまどうぞお達者で。
余談。友人とわたしの足、2人して黒スニーカー+カラーソックス。
わたしはオーダーしたGRPV刺繍ソックスだったのでした。
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