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副業用の名刺が欲しい。
嬉しいことに、最近副業で案件を貰えるようになってきた。とは言っても、ほとんどがアニメーション製作の依頼で、私が最も好きで積み重ねている執筆の仕事は一向に来ない。この記事を読み終えて、私に仕事を依頼したいと思ったら是非にTwitterのDMまで。お願いします偉い人。
話が逸れたが、案件について話し合うとき、たまに相手のオフィスに行ったりカフェで落ち合うことがある。こんなご時世ではあるのだが、WebではなくF2Fで話したい人種がこの世の中にはいるのだ。全くふざけている。私も同種だから会うのだけれど。
直接会う時に決まって行われるのが、名刺交換。ビジネスの常識だし、仕事柄、本業では何十回も繰り返してきた。
しかし私は、副業用の名刺を持っていないのだ。だって作ってないから。なので大抵「すみません名刺作ってなくて…」とか言って、相手のものだけを受け取ってその場をやり過ごす。大抵はそんな対応となる。
それが何となく嫌で、一度だけ、とある案件で会社の名刺を渡したことがある。今思うとよろしくないことだが、当時は「電話番号とメアドしか書いてないし、まあええやろ」くらいにしか考えていなかった。
しかし、直接一緒に仕事をする相手は特に問題なく、気持ちの良い青年だったのだが、その後に現れた、彼と一緒に会社を立ち上げた男(同年代)にこんなことを言われた。
「あれ、会社の名刺っすか?じゃあこのFAX番号に何か送りつけても大丈夫ってことですよね?」
その時初めて、会社の名刺を渡したことを後悔した。「渡した名刺を悪用しない」とか「会社には迷惑かけない」という性善説を前提に渡してしまったが、頭おかしい人に渡してしまったら一発でアウトだ。考えが浅はかだった。
そして初対面、しかも仕事を依頼しておいて、さらに自分のオフィスにわざわざ”来てもらった”立場でいきなりこんな言葉を投げてくる、この男は恐らく普通ではない。
「そうですね、会社の名刺を渡したのは浅はかでした。こちらはご放念ください」と気分を逆立てないよう水を濁したが、その後も気分の悪い時間は続いた。
「僕は脱サラ”できた”人間だから言いますけど、たいしさんは多分できませんよ」
「会社に居続ける人って、決断力と行動力がないんですよね」
「前の会社に残ってる友人と話すと脱サラして羨ましいって言うんですよ。結局やるかやらないかですよね」
独立して会社を立ち上げたのであれば、より一層外部に失礼な態度を取っている場合ではないと思うのだが、彼の中にはそのような常識はないようだった。15分ほど続いた「脱サラマウント」を笑顔を固定しながらくぐり抜けると、ようやく部屋から消え去ってくれた。普段は怒りを覚えることは少ないのであるが、その日の帰りは本当に気分が悪かったのを今でも覚えている。
そんな彼らの会社と今も一緒に仕事をしていて、大手のクライアントと協議しながら進めているのであるが、何というか、弊社のチームメンバーがどれだけ優秀か思い知らされている。
「起業したからすごい」「会社に依存せずにお金を稼いでいるから会社員より優れている」なんてことは本当にない。優れた人間は自分が優れているとは言うはずがないのだ。何事も本質が大事だと、本件を通して改めて考えさせられた。
念の為補足すると、私の窓口になっている方は、仕事はできないものの人柄は素晴らしい。会社で仲の良い後輩に似ている。もしこのnoteを読んでいたら、先日指摘したことを踏まえて改善してくれることを願う(上から目線で嫌な感じやな私)。
ウルトラ脱線してしまったが、話を戻すと、常識のない人間に会社の名刺を渡すことのないように、副業用の名刺を作りたいと考えている。色々調べたら安く作れるらしいのだが、デザインなどどうすれば良いか悩んでしまい、結局手付かずになっている。
ということで、詳しい方がいらっしゃったらコメント下さると嬉しいです。
名刺について情報を求めたところで本記事を終了とする。
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