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書籍化作業を一太郎でやってみた 校正編

 ちょっと発売日など諸々があり、更新が滞っておりました。

 書籍化作業も大詰め、校正編ですね。
 なお、こちら。担当さんによって、やり方が全ッ然違うので、あまり鵜呑みにせず、「だいたい、こんな流れか」というニュアンスだけ感じていただければと思います。

 改稿した原稿を担当さんにお渡しすると、文庫の様式にデータを落とし込んだものをPDFでもらえます。
 さらに、このデータは校正者さんにも渡されており、ここで初めて、作者と担当さん以外の目が入ります(ネットで読まれている分はノーカンです
 内部に部署がある版元さんと、外注する版元さんがあったり、校正が1回だったり、2回だったりするそうです。『道後温泉 湯築屋』に限れば、1回ですね。

 校正さんは、文章がおかしいところや、誤字脱字、ルビの振り方、矛盾点、用語の正誤、差別表現など指摘してくださいます(内容面での指摘はないです
 ちなみに、タイノエさんはルビに関して特殊読み以外は指定せず、担当さんに固有名詞も難読漢字も丸投げなので、たいがい、「好きにしてください」って感じになっています。間違えているときは指摘して直してもらいます。

 紙の原稿も送ってもらうようにしています。
 担当さんによっては、校正指摘の入った紙原稿をそのままくれますので、ケース・バイ・ケースで。
 今回は、組み版されただけの真っ白原稿が先にタイノエさんへ届き、数日遅れて校正さんの指摘が入った原稿が送られたので、こちらのまっさら原稿を見ながら書き込んでいきます。
 人によると思いますが、タイノエさんは紙でチェックしたいので、紙の送付をおねがいしています。ライトノベルの場合は、紙なしで、PDFデータのみのやりとりも多いようです。逆にPDFなし、紙原稿のみってケースもあり。さらに、紙とPDFを直した上で、Word原稿も直して送るケースも。
 マジで担当さんによって、やり方違うよね!!!(なにが正解なのかわからない!!!!個性だ!!!!

 校正さんの指摘も参考にしながら、「文章は整っているか」「誤字脱字はないか」「表記は正しいのか」など、作者の目でもチェックして直す感じです。タイノエさんは3回は目を通すけど、人によっては、1回見て終わる模様。
 ちなみに、指摘されても、あまりにヤバイ指摘以外は、「ママ」にしておけばそのまま作者の意向が通ります。

 一太郎にもPDF編集ソフトが同梱されているので、こちらを利用します。
 ハイライトや取り消し線を使用して、こんな感じで文章直しています。

 色も結構使い分けたり、線も引けるので、できるだけわかりやすく。タイノエさん、実は学生時代はラインマーカーで教科書を隅から隅まで塗っていくタイプだったので、単色だと 落 ち 着 か な い !
 提出後、担当さんから「優等生の授業ノートみたいでした^^」と、褒められた。褒められたかどうか謎だけど、褒められたという設定です。
 飯食ってるときに、「タイノエさんの指示は4-500箇所は軽く超えてますけど、気にしてません^^」って言われたけど、あれも、きっと褒め言葉。タイノエちゃんは、褒められて育つ子だからね!(多いのか少ないのか、全然わからない

 この作業、前はブラウザのPDF編集モードでやっていたのですが……やっぱり、PDF編集ソフトは入れるべきですね。効率が全然違いました。一太郎さんについててよかったなぁと思います。
 初稿から校正まで、トータルでソフトが詰まっているので、ほかのツールを使用する必要がないんですよね。これは、ありがたい。
 同人誌の分野での需要も高いようで、実は同梱の画像処理ソフト「花子」で、表紙なども作成できちゃう。これは、同人作家さん助かるなぁ!という感じのラインナップ。

 校正指示を入れたPDFを送信して、作者側の作業は終了。このあと、直した指示が反映された念校が送られてくることもある。やっぱり、ここも担当さんによる。
 あとは、本になって書店に並ぶのを待つお仕事。

 とりあえず、書籍化作業はこんな流れでしょうか?
 ジャストシステムの花子の紹介もしたし、次回は販促品について軽く話しますか……未定!

 こちらの記事。一太郎のダイマでもあるけれど、新刊のダイマでもあるので、よかったら、本も買ってね!

【前回までの記事】
書籍化作業を一太郎でやってみた 序
書籍化作業を一太郎でやってみた 初稿編①
書籍化作業を一太郎でやってみた 初稿編②
書籍化作業を一太郎でやってみた 改稿編①
書籍化作業を一太郎でやってみた 改稿編②
書籍化作業を一太郎でやってみた 改稿編③
書籍化作業を一太郎でやってみた 改稿編④
書籍化作業を一太郎でやってみた 改稿編⑤


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田井ノエル
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