ゼロからのHACCP構築 ~低コスト、コンサル不要のノウハウ~「#16 HACCPプラン用語解説①」
Tail Shapeです。今回も、仕事の話。
前回までのおさらい
HACCPプランの流れを解説!
今回は、用語の解説をしていきます。
①危害要因
これまでの危害分析で何度か出てきていますが、
改めておさらい。
HACCPではすべての製造工程について
「危害」が有るか、無いか
「分析」します。(HA=危害分析します)
生物、物理、化学的に人に「危害」を
加える「要因」があるかを分析した結果を
「危害分析」と呼んでいます。
生物なら、食中毒菌、
化学なら、洗剤、カビ毒、アナフィラキシー
物理なら、硬質異物
といった感じ、
難しいことを学ぶより、
危害要因のツールを使った方が
正確かと思います。
https://haccp.shokusan.or.jp/haccp/information/
②管理基準
重要管理点(CCP)にしたので、
管理しなければいけませんが、
基準が無いと管理できません。
基準と管理の話
管理をするということは、
基準があってそれを達成していない
⇒不適合
となります。
例えば、加熱殺菌中に、停電が起きた
基準をクリアしているか分からない
プロセスが不適合
といった感じ
管理基準の設定方法についてですが、
ざっくりいうとこんな感じです。
①今やっている工程を確認
②危害要因を除去できるか確認
③根拠を持つ
これからHACCPを導入する際、
全般に言えることですが、
「現状の管理をHACCPに適合させる」
という考え方で管理をするのを
オススメします。
×HACCPの為に何かをしなくてはいけない
○知恵を絞り、HACCPに適合させる
例えば、加熱殺菌工程が
すでにあるなら、
②を菌検査(外部に依頼するなど)で
③は②のデータを保管する。
この際に検査する検体は、
最も危害が懸念されるアイテムにすれば、
「このアイテムでクリア出来ていれば、他は大丈夫」
という根拠でも構いません。
例:最も中まで火の通りにくい分厚い肉
煮物で一番大きいサイズの具の品温確認
ロジックのくみ上げで、
現状の管理方法を、
HACCPに適合させる。
そのノウハウについて今後も解説をしてきます。
用語解説は、次回も行います~。
ここまでお付き合い頂き有り難うございます。
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