ゼロからのHACCP構築 ~低コスト、コンサル不要のノウハウ~「#8 清潔、汚染、交差汚染」
Tail Shapeです。今回も、仕事の話。
前回までのおさらい
ゾーニングマップ作成しました※下見てね
ゾーニングマップを作る前に
説明すべきだった…。
「清潔」「汚染」の考え方について!!
食品業界で言う清潔とは、
「微生物レベルの清潔」です。
つまり、「清潔=菌が居ない」状態です。
でも、微生物は目に見えません。
ではどのようにして管理するのか。
①物の管理
「汚染品」生肉、生野菜、など
加熱しておらず、危害が取れていないもの
「中間品」合わせダレ、下茹で、ブランチングなど
後に、危害を取る工程がある加工品
「清潔品」焼成後の肉、充填後の製品
完全に、危害が取れた加工品
これらが交差しないように識別し管理します。
②場所の管理
上記のものを同じ冷蔵庫に入れて保管すると…
清潔品に汚染品由来の菌が移り(汚染され)
「微生物レベル」での管理は難しい…。
なので、「場所を管理」します。
具体的には、「汚染区」と「清潔区」に区分け
「ゾーニング」します。
「汚染品」をひとまとめにして保管
「清潔品」と同じ場所に保管しない
入荷原料の段ボールは「汚染品」なので、
清潔な容器に詰め替えるなど…
「物」と「場所」を管理します。
③人の管理
「物」と「場所」の管理のみでは不十分!!
「人」が「物」を「場所」に移動させる
その「人」を教育出来ていなければ、
「汚染」のリスクを払拭出来ません!!
汚染エリアの作業者(生肉加工者)は
汚染品を扱い、汚染エリアから出ない
清潔エリアの作業者(トッピング担当)は
清潔品を扱い、清潔エリアから出ない
このような管理を通して、
汚染と清潔が交差する汚染⇒「交差汚染」の
対策を行います。
目に見えない「菌」を管理する為には、
考えられる「リスク」を排除する必要があります。
上の3つのポイントを踏まえて、
「5S=整理整頓清潔清掃習慣」を徹底し
コストを掛けずに、衛生管理を行う事が出来ます。
今回は、清潔、汚染、交差汚染 ついて
管理を踏まえて説明しました。
上記の管理を行っていても、まだ不十分。
本当に清潔か「検証」しなければいけません。
目に見えない「菌」
定義が難しい「汚れ」
これらを「数値化」して管理する。
お金は掛けたくないですが、
最小の投資で最高の効果を発揮する方法教えます。
というわけで次回は、
清潔、汚染、交差汚染の「検証」に
ついて解説していきます。
ここまでお付き合い頂き有り難うございます。
宜しければまたどうぞお願い致します。