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エンジニア、家電をなおす〜一応プロだからね〜


みなさんこんばんわ。

過去に記事に書きましたが僕一応エンジニアなんですよ。

しかもシステムじゃない方の。
気になる方は下の記事読んでみて下さい。


『ホントに家電なんてなおせるんかい。』って声が聞こえてきそうなのでちょっと記事を書いてみようかなと思いまして。


先日うちで使ってたサーキュレーターが壊れたんですよ。

アイリスオーヤマIJD-I50

始動してしばらくするとエラーで止まっちゃうようになったと妻から報告を受けまして、例によって『どれちょっと見せてみな』となったわけです。

エラーのLEDランプの点灯パターンを取説で調べるとどうやらオーバーヒートのようで『すぐにメーカーに修理に出してください。』とのことでした。

我々エンジニアにはこの手の注意書きは通用しません。まずバラす(分解する)が鉄則なのです。

我々エンジニアの世界では修理も試みずにすぐに機械を新品に交換するエンジニアのことを『チェンジニア』と呼びます。

『お前チェンジニアか!』のように。

話を戻します。

今回のような温度異常の場合、

①温度センサーの異常で実際には温度上昇は起きていないが温度異常を誤検知している
②実際に何らかの原因で温度上昇が起きている

のどちらかを考えます。

運転中に触ってみるとちょっと熱いかもなー、ってところからセンサー系の異常ではなさそうだなーと推測したり、

まぁバラしていきましょう。

最初はネタにするつもりもなかったので写真をとっておらずいきなり解体後ですが、下の写真は首から上をとっぱずして前後をバラした写真です。

バラした

妻がこの状態を見て

『ねぇ、、、これ元に戻せるの?』

と訝しげな表情。

『まぁ、我々プロがやればね。』

とここぞとばかりにイキる僕なのです。

写真では死角になっていますが温度センサーの電線などを点検し、異常ないことを確認。

このサーキュレーターの仕組みは真ん中のエレメント(白い円状のやつ)にヒーター(銀色のやつ)が付いていて、そのエレメントに手前のファン(既にバラした後で写真なし)から送風する→加熱され低速で回転するエレメントを通過し除湿された空気が上部ファンから送風される。

ってとこだと思います。文字に起こすと非常にわかりにくいですが、空気の流れとしては

下部ファン→エレメント→上部ファン→部屋

なので、オーバーヒートの原因として考えられるのは

①下部ファンが回っておらずエレメントが過熱している
②エレメントを回転させるモーターが回っおらずエレメントが加熱している

のどちらかかと思い、まずは②のエレメント部をバラしてモーターを確認。

手で回してみて、、問題ない。

次に①の下部ファンを手で回してみたところ

『ん、、、?重い、、』

ファンというものは手でスムーズに回らなければおかしいのですが、これが回らない。

『あー、ベアリングだな』

長年のエンジニアの経験で何度も見てきた事象です。

まだまだイキります。

モーター分解後ベアリング取り外し

ファンを回転させるモーターの両端にはこれを支えるベアリングがそれぞれついていますがこれが固着して動かない状態でした。

ベアリングの型番を調べて、近くのホームセンターに電話、該当する商品がありました。

『よーし、今日のお昼はホームセンターの隣のマックだ!』

子供たち『イェーイ!』

その後ホームセンターで無事ベアリングを購入し、全て元通りに組み立て直しました。

モーターに新品ベアリング装着

ドヤ顔でサーキュレーターのスタートボタンを押す僕、

保証期間外で家電を修理に出せば新品を買えるくらいの料金を取られることも珍しくないですが、今回はちっちゃいベアリング2個買っただけなので1000円以下で済みました。

『ちょっとは見直した?』

『ふん、』

ツンデレなんかい。

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