【青砥瑞人】HAPPY STRESS (ハッピーストレス) ストレスがあなたの脳を進化させる【読書感想文】
この本は「ストレスを上手く味方につけてる方法」を教えてくれる本です。
人生で最高の経験をした直前は、必ず強いストレスを感じていたはずです。
人というのはストレスを乗り越えた瞬間に最も大きな違和感を抱くようになっています。
逆にストレスがない状態で成し遂げたことはそこまで嬉しく感じない。
脳はネガティブな情報に反応しやすい
明るいニュースよりも、「消費税が・・・」「芸能人が・・・」「死亡事件が・・・」「人口減少が・・・」「自己破産が・・・」などネガティブなニュースをついつい見てしまいます。
会社や学校の評価でも10個中8個が高い評価でも、残りの2個が悪い評価だと落ち込んでしまったりします。
私たちは、怖いものに注意を向けることで私たちは生き延びてきたからです。
原始時代、道も舗装されていない、法律もない、食べ物も保存できないから、猛獣や病気、飢え、ケガなどのネガティブな情報に注意を向けておかなければすぐに死んでしまう過酷な環境でした。
しかし、現代でも私たちは突然死ぬことはほぼなくなりました。猛獣もないし、道も整備されているし、食べ物がなくなる心配もないわけです。
しかし、私たちはネガティブな情報に反応しやすいという脳の特徴が残っているため、私たちは、毎日毎日悪いニュースをチェックして、世界の隅々からネガティブな情報を見つけて、ムダに不安になったり、ストレスをためたりしているアホな状況を作っています。
なので、ネガティブなニュースが目に入らない工夫をすべきです。
まずは脳はネガティブな情報に反応しやすいということを理解してください。
1日の中で注意を向けられる量は限られている
ネガティブなニュースに反応するたびに1日の中で注意を向けられる量はガリガリ削られています。
芸能人の不倫ニュースごときにです。
なので、そんな無駄な時間を過ごさないように!
自分次第でどうにかなることに注意を向ける
私達の関心事は「関心の輪と影響の輪」んぼ2つの輪でできています。
関心の輪とは「自分次第でどうにもならないこと」
芸能人の不倫や、明日の天気、少子化、不景気、会社の不祥事、事故や事件、いくら気にしたところで、自分にはどうしようもないことです。
にも関わらず、多くの人はこういった自分にはどうしようもないネガティブなニュースに注意を向けさせられて人生を消耗しています。
影響の輪とは「自分次第でどうにかなること」
自分の行動や言動、仕事、お金の使い方、健康管理などはすべて自分次第でどうになることです。
ストレスを成長や喜びには変えたければ、この「自分次第でどうにかなること」に一番注意を向けるべきです。
ストレスには良い面と悪い面がある
ストレスの良い面は「成長」と「喜び」をもたらしてくれます。
実際に第一志望の大学に合格できた時、はじめて内定が1つ出たとき、など多大なストレスがかかっていたからこそ大きな喜びが生まれました。
もしストレスがなくやり遂げたことなら喜びも少なくなります。
ストレスを乗り越えたからこそ「やった!乗り越えた!」という歓喜が湧き上がってきます。
またストレスから人は学ぶこともできます。
例えばテストを受ければ自分の弱い部分を認識できますし、今までの勉強では第一志望の大学に入るには足りないことがわかるかもしれない。
このように、ストレスを受けた時は、必ずなにかチャンスがあると思うことです。
この「喜び」と「学び」がストレスの良い面です。
逆にストレスの悪い面は私たちを悩ませ、苦しませて、夜は眠れなくなり、ときにはうつ病にさせてしまいます。
ストレス=学びだと考える
日常生活でストレスを感じた時は「このストレスから学べることはなんだろう?」と考えてみることです。
そして成長すれば成功しやすくなる。
慢性的なストレスを避ける
どれだけストレスから学べるといっても、そのストレスが長期間続くと段々と人は耐えきれなくなります。
つまり、短期間のストレスであればそこから学びや喜びを見出すことができるが、長期間ストレスにさらされ続けると人は壊れてしまいます。
そうなるとストレスの悪い面が出てきて体調不良や、不眠、気分障害が引き起こされてしまいます。
ボクサーも減量が1年も続いたらストレスに潰されて試合やテストを受けるところまでもたないです。
ストレスは長期間受けてはいけません。
人によってストレスを感じるものは違う
自分が平気でも相手にとってはすごくストレスになることもあります。
逆もまた然りで、だから大事なのは自分が何にストレスを強烈に感じるのかを知る。
ちょっと疲れる運動をする
水泳とかランニングとか、とにかく運動しているときにシンプルに悩みやストレスを考える余裕がなくなることが大事なことです。
人を抱きしめる(オキシトシン効果)
人に触れたり、抱きしめたり、キスをするとオキシトシンというホルモンが出ます。
これは別名「愛情ホルモン」と呼ばれます。
これがとにかくストレスに効果的です。
過剰に期待をしない
誰でも期待してたものが手に入らないと落ち込むしストレスを感じるものです。
人は勝手に何かを頼んだら、自分の中で80点ぐらいの期待値を設定します。
そして出てきたものがそれ以下だとストレスを感じます。
期待値が高いとありとあらゆるものにストレスを感じます。
だから、自分の中で期待値はできるだけ下げておくのがいいわけです。
90点ぐらいではなく、60点ぐらいです。
とにかく時間や手間、お金をかけたら自分の期待通りのものが出てくる考えないことです。