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漫画のテレビアニメ化で、今の時代に合わせて原作からカットされたシーン3選

こんにちは、taigaです。

漫画のテレビアニメ化に伴い、放送に不適切とみなされる可能性のある原作シーンがアニメでカットされることは昔からよくある。

その中でも、昔はOKだったと思われる表現やシーンが、昨今の時代の流れに合わせて、上手くカットされていることに改めて気付かされた。

皆さんも、マンガの原作で「うーん。こういうシーンは正直どうなんだろう」と思うことがきっと一度や二度はあったと思う。僕も同じだ。

と言うのが、これから挙げる作品は、どれも僕の好きな作品なので、そういうシーンがあると「日本ではまだこれらの表現はOKなのだろうか」と感じることがあったのだ。

だが、それらの作品はアニメになると、僕が疑問に思っていた描写はちゃんとカットされていたので、昨今のアニメ制作陣たちはいろんな角度からの配慮に気を遣っているんだ、と気付かされた。

今日は、そんな最近の漫画タイトルについて、原作のどのようなシーンがアニメからカットされたか、僕が思い出したところを簡単に書いていく。

1. 炎炎ノ消防隊

原作の浅草編にて。

第七消防隊の大隊長である新門紅丸に好意を抱いていたモブキャラクターが、かなり香ばしい(というか、メディアではかなり典型的な)同性愛者のキャラ設定で描かれており、何度もグイグイと紅丸にアタックする様子が描かれていた。

しかし、アニメではそのキャラを含め、この辺りのシーンが一切カットされていた。

僕は昔からソウルイーターの大ファンだが、この作品に関しては、僕はアニメから入って原作を買ったので、原作で改めて浅草編を読み直して「えっ!こんなキャラいたのか」と驚いた。

アッシャー先生の作品は大好きだが、今の時代を考えると、アニメにおいてはあの手のシーンはカットされて良かったと僕は思う。

2. ワールドトリガー

原作では『実力派エリート』でおなじみの迅悠一という主要人気キャラが、ボーダーの女子隊員(オペレーター)のお尻をさりげなく触りながら廊下を通り過ぎていく、というシーンがあった。

あからさまなセクハラなので、
「これ、アニメでもそのまま放映されるのだろうか?まさかイケメンだからと歓迎されたりしないだろうか」とヒヤヒヤしていたが、やはり今は令和。

アニメ放送では見事にカットされていた(ただしアイキャッチのキャラ紹介で、迅悠一の好きなものの一つに『女子のおしり』とは書かれていた)。

この作品も非常に面白い。
余談だが、個人的には陽太郎とヒュースのやり取りが結構好きだ。

3. 灼熱カバディ

カバディカバディ、というネタスポーツのイメージを見事に払拭した作品。

原作で、元相撲部の新入部員である関に対して、主人公の宵越が『太っちょ』と何度か呼びかける場面があったが、その呼び名は全てカットされていた。

また、他にも関のキャラ設定が『実はボウリングが得意』など、相撲以外の面でも意外性を持たせていて、しかも何でも卒なくできるという設定だ。

そのスマートさが原作では宵越をなぜか毎回イラッとさせていたのだが、その辺りの描写もアニメではキレイに調整されていた。

具体的には、関がボウリングのマイボウル・マイグローブを持参したシーンでも、原作のように宵越がイラっとせず「おおお・・・!?」と驚きを隠せない、といった程度に、要はかなりマイルドな表現になっていた。

もちろん原作でも、関が宵越から何かを直接言われたシーンはない。

だが、これら一連のシーンは、日本では昔から定番の『デブが調子に乗る』などの、太った人々に対するネガティブなステレオタイプを匂わせるモノに近い表現だったから、削除されたのだと思う。

ちなみに関は僕のお気に入りキャラでもある。
アニメにも登場したので、今後はもっと活躍してほしい。

オマケ:僕のヒーローアカデミア

最後にオマケとして、カットされたシーンではなく、むしろアニメではもう少し掘り下げて放送された場面を書いておく。

学校のA組・B組のクラス対抗バトル後の一コマで、バトル中に一度助けられた女性キャラに対して「耳郎かんぜんヒロインだったわ」というキャラがいた。

しかし、それを言われた本人であるイヤホン=ジャックこと耳郎響香が「ウチ ヒーローだし」と切り返した場面だ。

アニメでは、むしろ原作よりもちょっとだけ長いやり取りにアレンジされていた。

原作では耳郎はこのセリフを一度しか言わなかったが、アニメでは会話の流れで「ウチ ヒーローだし」と二回続けて反論していた(と思う)。

物語の舞台がヒーロー養成高校ということもあるが、作品内の女性キャラがわざわざ『私はヒロインではなくヒーローだ』という意思を(何度も)示すことで、『男がヒーローで、女は助けられるもの』という典型的な性別役割分担・ジェンダーロールをいい感じにスパッと切ったのではないか、と僕は思っている。

ちなみに耳郎響香も僕のお気に入りキャラの一人だ。
特に文化祭編は彼女にスポットライトが当たったエピソードだったので、とても気に入っている。

まとめ

今回挙げた作品以外でも、原作には載っているがアニメではカットされたシーンは、それこそ数え切れないほどたくさんあるだろう。

だが、今回のような表現で、例えばもし10年前・20年前にアニメ化されていたならば、恐らくカットされず普通に放送されていたかもしれない。

日本のテレビ番組を観ていると、僕はたびたび「日本は未だにこの類をジョークとして放送してしまうのか?」とびっくりすることがあるのだが、少しずつだがそれも減って来ている気がする。

メディアも、作品も、それを受け取る視聴者たちも、時代とともに少しずつ考え方が変わっていく。

そうやって考えると、日本もかなり遅いペースではあるが、時代の変化に合わせて、着実に前に進んでいると感じられる。

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taiga
この記事を最後までお読み下さいましてありがとうございました。 これからも皆さんにとって興味深い内容・役立つ情報を書いて更新していきますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。