セカンドハーフ通信 第103話 自らの心を整える力
自らの心を整える力
誰でもバイオリズムで好調なときと不調なときがある。不調なときは、自分の思いとは裏腹に気力が衰えていく。それはしとやかな雨のように、ネガティブな気分が、静かに少しずつ心や身体に浸透していく。
それに抗するためには「整える力」を高めることが必要だ。「整える力」とは、心を本来のあるべきポジションに戻す、つまり自らリセットする力だ。このリセットによって自分が本来持っている力や前向きな気持ちがよみがえってくる。
身体でいえば、少しずつ悪くなった姿勢を正常な位置に戻すこともその1つだ。仙骨を立てることによって、その上に連なる背骨や肩の位置を正していく。姿勢が整うと、不思議なことに心も整っていく。
心については、将来や過去に向かっている自分の中の意識から、自らを解放するために瞑想をしたり、ゆっくりと散歩を楽しむことも1つの方法だ。
朝早く起きて、家の片付けや掃除をし、自分の身の回りを物理的に整えることも、実はリセットの手法の1つといえる。
それ以外にも、心を整えるには色々なやり方がある。それは個々人のノウハウといってもよい。様々な方法を駆使して自分の心をリセットできるのが「整える力」といえる。
整える力の高い人は、困難に遭遇しても、それを乗り越えていけるし、加齢によって心身が衰えていく中でも若々しさを維持することができると思っている。
また、整える力は意識することで習得できる。私は不調の波が押し寄せてきたとき、整える力を意識し、今までに積み重ねてきた細かなノウハウを実践するようにしている。