大西太一郎 - PRM Co., Ltd

立教大学経済学部経営学科卒業、2001年まで国内外にてレーシングドライバーとして活動(Formula Nippon 他)、現在は交通安全に関わる取組みを行い、システマチックなドライバー体調管理に力を入れています。

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立教大学経済学部経営学科卒業、2001年まで国内外にてレーシングドライバーとして活動(Formula Nippon 他)、現在は交通安全に関わる取組みを行い、システマチックなドライバー体調管理に力を入れています。

最近の記事

ペダル踏み間違いによる事故について

久しぶりの記事になります。 これまで車のメカニズム、それを活用した安全運転について書いてきました。その中でも少しばかり触れてきた"ペダル踏み間違え"による事故について、私なりの考えを書いていきますのでご参考いただければ幸いです。 最近のニュースでよく耳にする”ペダル踏み間違え”による事故。ペダル踏み間違えは今に始まった事ではないと思いますが、近年増加傾向にあるのは間違いないようです。 何故増加傾向にあるのか? 主な原因として挙げられているのがドライバーの高齢化です。高齢

    • 現代における交通安全の取り組み #6

      前回の投稿では安全運転における大事な要素として、ドライバーの体調管理の必要性を書かせていただきました。そして私が一番問題視している「居眠り運転」に関する取り組みのご紹介を致しました。 今回はその研究内容を具体的にご紹介させて頂きます。 生体データ測定により居眠りを検知居眠りは一般的には寝不足、過労、体調不良・・・様々な身体的問題が起因して起こるのはご周知の通りです。当然、眠気が発生した段階にて、体には様々な反応が出るのでそれを素早くキャッチするのが私が狙う”居眠り検知”な

      • 現代における交通安全の取り組み #5

        これまで、車に搭載された安全機能とその使い方、注意点を書いてきました。どれも大切な事をお伝えしてきたのですが、今回からは視点を変えてドライバーの体調管理について進めて行こうと思います。 自動車事故の原因の約9割は人為的な要因【交通事故原因のトップ8】 ① 安全不確認   「安全確認の不足」 ② 脇見運転    「前方を見ない状態での運転」 ③ 動静不注視   「判断ミスによる他車の動静の不確認」 ④ 漫然運転    「集中力や注意力が低下した状態での運転」 ⑤ 運転操作不適

        • 現代における交通安全の取り組み #4

          いよいよ今回は「自動運転」についてです。 まず始めに自動運転の定義から始めたいと思います。 自動運転レベルは人と車が担う運転動作の度合いから、レベル0からレベル5の6段階に分類されているのです。 ※アメリカのSAE(自動車技術会)による定義 ・レベル0 : 人がすべてを操作 ・レベル1 : システムがハンドル、加減速の一方をサポート ・レベル2 : システムがハンドル、加減速の両方をサポート ・レベル3 : 特定の場所にてシステムが全てを操作(緊急時は人が操作) ・レベル4

          現代における交通安全の取り組み #3

          これまでABS(#1)、横滑り防止装置(#2)について個人的な雑感を書かせていただきましたが、今回はその他の安全装備として代表的な「自動ブレーキ」について触れてみます。 自動ブレーキ(AEB : Autonomous Emergency Brake) メーカーごとに仕組みは異なりますが、カメラやセンサーを利用して、衝突時の被害軽減を目的としています。ここで気をつけたいのが、あくまでも被害を軽減するもので、何もせずに車が止まるものではないという認識を持っていただきたいことです

          現代における交通安全の取り組み #3

          現代における交通安全の取り組み #2

          前回はABS(アンチロックブレーキ)を切り口に、安全デバイスに対する意識の向け方を書かせていただきました。 そして、今回は横滑り防止装置です。 ESC(横滑り防止装置) ※ESCはBOSCH社の製品名 横滑り防止装置はメーカーによって名称は異なりますが、目的はどれも同じになります。 ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)とTCS(トラクション・コントロール・システム)の機能が統合。システムが横滑りの危険を検知すると、瞬時に適切な車輪にブレーキをかけ、必要に応じてエンジン

          現代における交通安全の取り組み #2

          現代における交通安全の取り組み #1

          一昔前(私が免許取得をした1980年代)の自動車教習所で教わった技術で、現代は全く無意味なことの代表に「ポンピングブレーキ」があります。 急制動の際、タイヤをロックさせることなく、最短距離で停止する技術ですが、無意味にブレーキのオンオフを繰り返すのは、逆に制動距離を伸ばすだけで、それを疑うこともなく信じていた人が多かったのには驚きます。 もともとポンピングブレーキは、フルブレーキ時にタイヤがロックしたらブレーキを少し緩め、タイヤが回転し始めたら再びブレーキを踏み込むという、レ

          現代における交通安全の取り組み #1

          30歳過ぎまでプロレーサーとして活動してきた経験をもとに、10年以上に渡り安全運転管理の仕事を続けてまいりました。これから安全運転に関わる記事を投稿していきます。

          30歳過ぎまでプロレーサーとして活動してきた経験をもとに、10年以上に渡り安全運転管理の仕事を続けてまいりました。これから安全運転に関わる記事を投稿していきます。