🔴いつも大安吉日259 〜学校には何のために行ってるんだろう〜
【学校には何のために行ってるんだろう】
先日うちに作業の助っ人として、一晩泊まっていった地元のともだち
「一体どこに旅行に行くのかね?」といいたくなるほどの荷物を持ってやってきた
むかし本で読んだ言葉が頭に浮かぶ
「荷物の量は不安の量と比例する」
振り返れば身に覚えのある言葉だ
ぼくのバッグには、歯ブラシと爪切りとノートとシアバターと梅エキスと財布
日々きったないぼくだけど、意外に身だしなみを気にしているような中身なんだな
みんなのバッグの中身も気になっちゃうな
🔴学校になにをやりに来るんだ?
うちのそうげんはバッグにおやつと箸だけを入れて、それでいつも学校に行く
帰ってくるとバッグはさらにペシャンコになっていることだってあるんだ
おやつ入れすら忘れてきやがる
昨日ぼくは学校のクラブ活動の助っ人をした
「自転車サバイバル部」
夏に校庭で火を焚きデイキャンプをしたあのこどもたちと、今度は焼き芋をやったんだ
しかも「火起こしからやろう」ってはなし
道具なんかはあるというので、ぼくは少しの薪とうちで採れた芋を何種類か持って行った
「ひろしさーん」
うちによく泊まりで火遊びをしにくるこどもが、クラブの垣根を越えてやってきた
焚き火の穴の前で止まり、「自分で持ってきたよ」と言っておもむろにバッグを開ける
「最高じゃねえか」としか思えなかった
あらかじめ何パターンかに大きさを分けた細かい薪と、自分で買った自分のナタ
タッパーにはおやつではなく、焚き付け用にパラパラと割かれた木の皮が入っていた
こどものバッグの中には不安はない
あるのはいつもいちばんのわくわくだけ
足りないものは借りたらいいさ
きっと誰かが持ってるよ
🔴やりたいことをやりに来る
まいぎり式で火起こしにチャレンジ
上学年の慣れたふたりではじめると、すぐに煙がもくもくと出てきた
あまりのスピードに他の準備がまだ整わず、せっかくの火種は消えてしまった
こどもたちは盛り上がりが好きだ
みんないちばんの盛り上がり場に集まって、みんなで「それやりたーい」と言う
地味な薪用の板割りから人が消えた
ごどもたちは早さや強さも好きだ
「誰かキックのチカラのすごいひとー」と呼びかけると、足で勢いよく板を割るぼくのところにまたこどもたちが集まってくる
「チョロいもんだぜ」
無事に火種は新聞紙に移され、穴の中に組まれた焚き火ゾーンに火がついた
焼き芋用に火が落ち着くまでは、板や丸太や葉っぱがどんどん投入された
そのあたりでクラブの時間は終了した
芋だけは火のまわりにセットだけして、そこからは何人かのサポーターで焼き芋管理
こどもの動きも発言も、ぼくらの想像なんてかるく飛び越えていく
ちょこちょこ「焼き芋だよ」って言わなければ、何度でも目の前のことだけになる
原動力はいつもシンプルで、「すごい、強い、早い」だったりする
まわりの環境がそう育てた部分もあるんだろうけど、やっぱり本能的なところも感じる
こうしていっしょに時間を過ごすことで、ぼくらもまたそこにチューニングできるんだ
「シンプルにやりたいことをやる」
そのためにやらなきゃいけないことがやっぱりあるし、すべてがそうなのかなんていまのぼくにはわからないけど、やっぱりたのしい
「うおーっ」て思ったことをやりたい
あっ、クラブはほぼおとこだったね
おんなのこはまた少し違ったりするのかね
🔴夢中になること
昼頃それぞれに焼き芋を食べにきた
ほどよい焼き色ととろける甘さがたまらん
おっきな岩の上でつまみの塩辛でもつつくように、上手に箸を使って食べてたこどもが「きれいに食ったよ」と言ってやってきた
それはもう「食べたあと」ではなく、作品が「仕上がったところ」のようだった
食べながら食べることより夢中だったのか
「うれしいねー」
こんな時間はほんとにうれしいよ
うちの芋も焼き芋も喜んでもらえてよかった
これからも、そこをつくっていきたいねえ
ではみなさん今日もめでたいいちにちを
五穀豊穣 子孫繁栄
大安吉日や さかいひろし
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