
🔴いつも大安吉日225 〜雨を好きになった日〜
【雨を好きになった日】
大雨ってほどではなかったけど、一日中雨が降りまくってましたね
みなさん何事もなかったですか?
うちは雨漏りをしました
ドリフのように家中に桶を並べて音を楽しむほどではなかったけど、直した台所の出窓部分にみっつ洗面器が並びました
あれだけ降ったからわかったポイントです
まずこれが雨のありがたかったポイント
ふーちゃんは水中めがねで雨対策
かわいいめがね姿も雨のおかげさま
昨日書いたように、ぼくは雨のおかげさまをちょいと意識して一日過ごしてみたんだ
🔴おかげさまの集合写真
あさイチから前の日のかぼちゃ蒸しに続いて、そうげんが台所でなにやら奮闘している
図書館で借りた本を見ながら、米粉の蒸しパンなんてシャレたものをつくっている
米を粉にする音が台所の奥から聞こえてくる
薪ストーブが熱源なので、タイマーで温度設定してなんてわけじゃないから、なかなかこどもにはむずかしいかもしれない
膨らみきらなかった蒸しパンは、本の写真とは少し違ったけど、それはそれでうまかった
もちろんみんな群がって食べていた
雨で気温が上がらず寒いから、みんな自然にストーブのまわりに集まってくるんだよね
おかげさまで撮れたがっつく集合写真だ
🔴おかげさまのストーブ
さらに餅をたらふくたいらげてから、タマとふーちゃんを保育園に送りにいった
あたらしくておっきな傘がうれしそうだった
うちに戻ると、屋根に隙間があるだけでなく、壁も障子もスカスカなうちは寒かった
予報もずっと雨で気温も上がらない
外で作業ができるような状態じゃない
そこにきて昼から学校に行くと言ってるそうげんは、座ってじっくり内職をはじめた
大量の洗濯物だってもちろん干せない
「やるならいましかねえー」
すべての条件が揃ってしまったいま、薪ストーブに火を入れること以外にやることはない
「しまった」ってのは、一度ストーブに火を入れようものなら、その気持ちよさから「ストーブなし」にはもう戻れないからなんだ
ここからは春まで薪を消費しつづけるんだ
薪の準備はけっこうな労働なんだよね
灰を出したりまわりを整えて着火した
細かい木を一気に燃やして、つづけて投入した太い楢の薪にも火が着きはじめた
熱を元に回りだすファンが動き、ガラス越しの火が揺らめきはじめると、まわりはだんだんとあったかくなってきた
そうげんはすぐにストーブの前に陣取り、また内職の織り物のつづきをやっている
ぼくちゃんもゴロゴロうれしそうだ
前の日に濡れてしまったさつまいもも、ストーブのおかげさまで乾きはじめたようだ
芋を箱に入れて保管する作業もできた
「しまった」なんて言ったけど、やはりストーブはあったかくて気持ちよかった
これまた雨のおかげさまでしかなかった
🔴残りはうちの田んぼくらいか?
変わらず降りつづく雨の中、ぼくは畑に枝豆を採りに行くことにした
長く強い雨で、米も倒れていないか心配だ
畑までの道のり、この前まで黄色くなって頭を垂れていたおっちゃん先輩たちの田んぼは、いつの間にかきれいに稲刈りが済んでいた
この雨の強くなる時期には刈るんだね
「おっちゃん先輩さすがっす」
そしてなぜか刈り取った田んぼには、ポツポツと赤い花が積まれている
これはいったいなんなんだろうか?
刈り取られた稲藁も並んでいる
米のない田んぼもまたいいもんだ
雨の日はいつもとちがう目線になる
いつもは見えないものが見えてきたりする
これからは雨の日にも外に出てみよう
何種類も植えたうちの田んぼは、どうやら稲刈り時期が思いっきりバラけそうだ
まずは来週あたりからはじめてみようかな
とりあえず大丈夫そうな田んぼと畑をチェックして、こどもを迎えに行ってうちにもどった
🔴うれしい雨になった
何度もうちに泊まっている同じ学校の友達が、またやってきていた
前に「カレーうまい」と言ってくれたので、またぼくがかぼちゃのココナッツカレーを作る
ふーちゃんがお手伝いしてくれる
ぼくはカレーを煮込みながら、台所のストーブの前にひとりでずっといた
向こうではこどもがあそんでいる
「ひさしぶりに家の中で長く過ごした」
ちょこちょこ動くぼくには珍しいことだ
ぼくちゃんをいっぱい抱っこしたな
ギターケースの滑り台をずっと喜んでた
ふーちゃんはいつもお手伝いしてくれる
今日もぼくといっしょに眠りにつく
タマのうるささも、ストーブと雨のゆるい波長に包み込まれて、そんなに気にならない
そうげんの細かい作業好きを再確認した
ひたすら織り機を使っているのを見てた
冬支度の間に合わない我が家は、ぼく以外はどこかに仮住まいをしようかと思っていた
住んでいるとやはり作業ははかどらない
そしてそのタイミングで、あたらしい暮らしにシフトしようかとも思っていた
そんな先にあるかもしれない暮らしと、昨日のゆったりとした時間には少しギャップがあって、ぼくはまた少し複雑な気持ちになった
でもそれよりも、やっぱりゆるくてあったかかった昨日の時間はとってもおっきくて、眠る前にはとってもしあわせな気持ちでふーちゃんと布団に横になったんだ
「雨のおかげさま」を意識していたぼくは、思っていた以上のおかげさまを雨からもらった
降りまくった雨のせいでもあったんだろう
ぼくの気持ちそのまんまでもあったんだろう
とにもかくにもすてきないちにちだった
🔴まるで恋をしたようだ
まだ少し雨が降ってるね
作業もたくさんたまってるのに、今日のこの雨の天気はまったく嫌じゃない
なんならしっとりと降りつづけて欲しい
タマが昨日保育園に行くときに突然言った
「恋ってなんなん?」
ぼくは「好きな人いるか?」って聞いたけど、そこからはうまく説明なんて出来なかった
「言葉じゃ説明できないけどさ、そのうちタマにもわかるときがくると思うよ」
そんなふうにタマには話したんだ
なんだか今日の朝は、そんな「恋」をしていたころの気持ちに似ている
雨がこのままもう少し降って、この気持ちをもっと味わっていたいなあ
そんなおかしないちにちのはじまりです
ではみなさんめでたいいちにちを
五穀豊穣 子孫繁栄
大安吉日や さかいひろし
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