🔴いつも大安吉日246　〜道ができてまた初体験が生まれる〜

2020年10月30日 06:14

【道ができてまた初体験が生まれる】

ぼくはいつもの場所に行くときも、うちに帰ってくるときも、同じ道は通らない
「あっ、こっち行っちゃお」
そんなヒラメキでコースは決まる

もちろんコースは無限にあるわけでもなく、同じ道を通ることはある
しかしその景色も、自分のテンションやアンテナ次第でいくらでも変わってくる

あたらしい世界とあたらしい発見
やはりぼくにはそれがキーワードでたのしい
「初体験」
昨日もそんなことを書いた
細かく見てみるとたくさんあるんだね

わざわざ細かい初体験を意識して探してみた結果、ありがたくてたのしくなったんだ
「どーせならそう生きていたほうがいい」
だからぼくはまた知らない道を行く

🔴分かちあう

今年の六月、佐久穂町にカレー屋が出来た
カレー屋「ヒゲめがね」

ヒゲめがねさんは、こどもを同じ大日向小学校に通わせる保護者仲間でもある
そんなヒゲめがねさんから、昨日ぼくは頼まれ事を受けていた
スケジュールに融通が効くし軽トラもある
何日か前に予定を組んでいたけれど、その日の朝に頼まれても動けるのがぼくの得意技だ

「軽トラ便利だけど、自分で買うほど頻繁に使うわけじゃないんだよね」
荷物を積み込んでからそんな話しをした
これには持ち主のぼくもまったく同感で、農機具なんかもこれに近いものがある
車も機械も動いてない時間が圧倒的に長い
「たまに必要なときだけあればいい」
仲間内のみんなで一台、村で一台
うまいカタチでそんなふうにシェアできるようになると、出ていくお金は減って、人との出会いやつながりは増えていく
それはお互いにとってありがたいことだ

予定通りお昼ごろに作業は終わった

🔴ヒゲめがねで初体験

「よかったらカレー食べますか？」
普段行列の出来ている人気なお店を、ぼくはひとり占めさせてもらうことになった
ヒゲめがねのSNSフォロワー限定メニューの、「花椒華やぐ中華キーマ」と、定番バターチキンの二種盛りを、パクチーとレモンのトッピングでいただきました

バタチキのパクレモはぼくの中では定番になっていて、ヒゲめがねきっかけでスパイスカレーづくりにハマっているぼくのおうちレシピにもアレンジして使わせてもらっている
こちらはやはり安定のうまさ

そして花椒を初体験してみる
舌の先にしびれるような辛さが残る
キーマベースにばっちりマッチしている
あと引く辛さと深い旨味に、ぼくはひたすら脇目もふらずに食べつづけてしまった

二種ともにパクレモがまたよく合う
そのまま食べて、パクレモで食べて⋯
四種盛りと言っていいくらいにたのしめる
深い満足感の中スプーンを置いたタイミングで、「コーヒー飲みます？」ときた

いままでコーヒーをまったく飲まずにきたぼくに、最近コーヒーの波がきているようだ
おそらく過去数杯しか飲んだことのないコーヒーを、このひと月に二度は飲んでいた
スパイスとコーヒーは相性がいいなんてこともぼくは知らなかった

豆を目の前で挽いてくれて、最適な温度で沸かしたお湯をゆっくりとやさしい手つきで回しながらドリップしてくれる（コーヒーのこと何もまだ知らず表現がおかしかったらごめん）
カップに注がれた「マンデリン」がきた

まずはひとくち飲んでみる
舌先に残っていた花椒のしびれと香り
口の中全体にあったスパイスカレーの香り
それが一気に消えるようなコーヒーが喉元を通り過ぎところで、再びスパイスと出会い溶け合いひとつになっていった
「これがマリアージュってやつか」

スパイスマスターの作るカレー
そのカレーとの最高のバランスをコーヒーコンサルに入ってもらって選び抜いたコーヒー
ヒゲめがねのこだわりを、目と耳と口で味わいたのしませてもらった

ぼくがこうして生きていけるのは、たくさんのプロのおかげさまがある
ひたすらそのことだけを考えて、その道を深く開いてきてくれたおかげさまがある
そのほんの一片をのぞかせてもらったことで、ぼくの中でまた何かがはじまる