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障害児の母親は仕事を辞めないといけないのか
今回は、少しヘビィなテーマの記事を書きたいと思います。
書こうと思った切っ掛けは、以前SNSで「障害児界隈は母親の専業で成り立っている」という投稿を読んだことでした。
重度の知的障害のある息子の母親としては「まさしくその通り!」と思うばかり。私自身も10数年前にフルタイムの勤めを退職しています。もっとも近年は「放課後等デイサービス」という、障害のあるお子さんを夕方まで預かってくれるサービスが充実してきたので、パートなど何らかの形で仕事をする母親も増えてきました。しかしながら、やれやれ一件落着・・という訳にもいかないように思います。
私自身について
この件に関して私自身を振り返りますと、以前にも書いたことがありますが、私は23年間とある地方都市で公務員をしていました。産休・育休も取得しこのまま定年まで続けるつもりでいましたが、知的障害のある息子が自宅から少し離れた場所にある特別支援学校の中学部に進学するタイミングで早期退職しました。スクールバスではなく公共交通機関で通学する学校ですが、夫は海外出張もあるサラリーマンで毎日の帰宅も遅く、2世帯同居の義母は高齢。私の実家も遠く、通学に慣れるまでの付き添いをする大人が誰もいなかったからです。
息子の進学に際しては、自身のキャリアよりも息子の将来を考えた学校選びをしたので後悔はないと思っていましたが、退職してからの数年間は大きな喪失感に悩まされました。
通学以外のことでも問題があり、当時の私はフルタイムの役所勤めで、定時で帰っても帰宅できるのは18時過ぎ。自宅近くにある放課後等デイサービス(以下、放デイと略します。)は17時まで。息子は1人で長時間の留守番や鍵の開閉、身支度などが難しく、平日はどうにかできても夏休み等の長期休みをどうするかという問題もあり、退職するしかないと思っていました。
18歳の壁
ところが息子の進学後、次第に放デイの事業所が増え利用時間も長くなり、19時くらいまで利用できる所も出てきました。息子より学年が下がるにつれ働く母親は増え、今ではほとんどの方が何らかの仕事をされているようです。不況により共働きが当たり前になってきた昨今、女性も仕事をしないと生活が苦しくなるという状況もあると思いますが、ここで気になるのは「18歳の壁」です。
放デイは18歳、高校在学中までしか利用できないのです。
障害のあるお子さんの進路先によっては、母親の行動は大きく制限されてしまうのです。
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