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晩秋の古都を歩く~須賀神社と清水の滝~ @佐賀県小城市(2022/11訪問)

今年は暑さがいつまでも続いたせいか、紅葉が遅いようです。
SNSのプロフィールカバーに使う紅葉の写真を探していたら、2年前に訪問した須賀神社の写真が出てきたので、この機会にご紹介したいと思います。

佐賀県の小城市にある須賀神社(祇園社)。地元では「祇園さん」と呼ばれているそうです。急勾配の153段の階段がとても印象に残る神社です。
場所はこの辺りになりますね。


【須賀神社】

須賀神社遠景と153段の階段。背後の山が千葉城跡、
手前にかかる川を祇園川、橋を祇園橋といいます。

説明板。
説明板。


ここで【千葉氏と小城】について

千葉氏とは、下総しもうさの国千葉荘を本拠地とする武士団。
大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」にも登場した御家人の千葉常胤が、幕府から小城に所領を貰ったことから所縁ができ、文永11年(1274)の元軍の襲来の際、異国警固番として常胤の子孫、頼胤が出陣するも戦闘で負った傷が元で翌年に死去。その嫡男、宗胤が後を継いで九州へ下り、その弟の胤宗が下総に残ったことから、結果的に宗胤の系統が肥前に土着して肥前千葉氏となり、胤宗の系統が下野の千葉氏宗家となります。
小城に千葉城を築城し、京都の八坂神社(祇園社)の分霊を勧請し祇園社を造営したのは、宗胤の子の胤貞で、祭の山挽祇園を始めたのも胤貞だといわれています。

*youtubeより、山挽祇園の動画を貼ります。


さて、この153段の石段。
一瞬ひるみましたが「エイヤッ!」と上ってみたら、意外と上れました(#^^#)。階段を上った先にあるのが本殿です。

須賀神社本殿。紅葉が残っていました!
写真は有りませんが、ここから小城の町並みが一望できます。


帰りは裏の坂道を下りました。

千葉城の一部?


この須賀神社、お向かいには老舗の小城羊羹のお店があります。
小城羊羹は佐賀県を代表する銘菓で、こちらの村岡総本舗には「羊羹資料館」があり、羊羹の歴史の解説パネルや道具が展示され、お茶と羊羹のサービスもあります(入場無料)。

村岡総本舗と羊羹資料館。


甘い羊羹で一息ついた後、時間があったので清水の滝まで足を伸ばしてみました。全国名水百選の一つ、清水川の上流にある滝で、高さ75m、幅13mの清流が垂直に流れ落ちています。滝つぼの前には清水観音宝地院があります。

【清水観音宝地院】

参道入口


紅葉の残る参道。


清水山見瀧寺宝地院


【清水の滝】

迫力!清水の滝。ヒンヤリと、清浄な気に包まれていました。


付近も紅葉の名残が。

ここにはまだ紅葉が!


この清水の滝の周辺には名物の鯉料理のお店が並んでおり、この時は食べなかったのですが、1ヶ月後、関東の友人を案内した時にいただきました。
臭みが全くなく、大変美味でした!
またいつか、食べに行きたいと思います。


晩秋の小城で、もう終わっていると思っていた紅葉を見ることができ、満足した旅でした。

最後に、この日は著作の「徳川家康の対外政策と岡本大八事件」、「閑室元佶」(『家康考』所載/2023年1月/㈱And Tech発行)の取材のために小城を訪れたので、同日に撮影した【三間山円通寺】【医王山三岳寺】の写真を掲載して終わりたいと思います。

今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


【三間山円通寺】

三間山円通寺の山門。


参道。晩秋の雰囲気です。


徳川家康の側近として活躍した元佶が得度した寺院と言われています。


【医王山三岳寺】

医王山三岳寺。鍋島直茂・勝茂父子が再興し元佶に寄進した寺院です。



*小城市観光協会のサイト。清水の鯉料理についての情報もあります。



*村岡総本舗のサイト。羊羹資料館についての情報もあります。



*共著本『家康考』はAmazonで販売中!


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ひとみ
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