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#5 ハンプティダンプティ理論ゲーム

これは約1年半前(2023.3.24)に書いたものらしい。

***

常々、ひとり漫才しているような感じがしている。

ポジティブな根暗を自称しているが、何だか思っていたよりずっとポジティブなのかもしれない。

短所を長所に変換する遊びをずっとやっていた時期があって、それのせい(おかげとも言う)なのだろう。


そのきっかけは、長所だろうが短所だろうが本質は同じではないだろうか? と、ふと思ったからだった。


要するに、物は言いよう、ではないか、と。

例えば、

頑固→芯がある、意志が強い、とか。

視野が狭い→集中力がある、一つのことに真剣に取り組む、とか。


こういうことを脳内でやっていた。


遊びなので判定はゆるゆるである。


視野が狭いからと言って、集中力があるとは限らない。

≒かもしれないが必ずしも=ではない。



この当時、ちょうど中学生だった。

もしかすると厨二病の症状かもしれない。

というわけで、何でも無理やりに変換する回路ができた。


ポジティブっぽい回路の完成である。


とにかく何でも言い換える癖がついているので、大抵のことは肯定的っぽく言える。


ぽく言える、だけであって真に肯定的とは限らない。


ファッションポジティブ。
残念ながら本質は根暗なのである。

ちょうどこの前、バスに揺られていていて、こんな遊びをはじめてみた。

ポジティブ/ネガティブと根明/根暗を組み合わせてみると4つの組み合わせができる。

ポジティブな根明: ただの根明、いわゆる陽キャ
ネガティブな根暗: ただの根暗、いわゆる陰キャ
ポジティブな根暗: 元気に後ろ向き
ネガティブな根明: 存在するか?

ネガティブな根明っているのだろうか?
そもそもどんな状態?

ネガティブは下のような意味らしい。

ネガティブ【negative】
【一】[名]
1 電気の陰極。マイナス。
2 撮影・現像してできた、明暗や色相が実物と反対のフィルム・乾板の画像。陰画。ネガ。⇔ポジティブ。
【二】[形動]
否定的なさま。消極的。「—な返事」「—に考える」⇔ポジティブ。

webio辞書より

否定的と消極的は同列か? という細かいことは一旦置いておく。

細かいことが気になる。
役に立つ時もあるが悪い癖だ。

次に根明を見る。

根明
[名・形動]
ねっから性格が明るいこと。また、そのさまや、そういう人。「—な(の)お調子者」⇔根暗(ねくら)。

webio辞書より

根明の類義語は、陽気、外交的、天真爛漫、快活、明朗。

ネガティブな根明を説明するなら、否定的で消極的だが本質は陽気で外交的、と言ったところか。

難しそう。


陽気で外交的な人は、消極的にならないだろうし、なる必要がない。

これはさすがにいないんじゃないか? と思う。

こうして書いてると「ポジティブな根暗」が的確な自称か、というのも怪しくなってきた。

肯定的、積極的だが本質は気不精で内向的。

いや、やはり間違っていない。

どちらかといえば、ある肯定した時、それに対する反証も同時に浮かんでくる。



逆も然りで、ある否定をした時、それに対する反証、つまり肯定的見方も同時に出る。



肯定と否定のひとり漫才。
これが1番近い。

これも多分「言い換える遊び」を始めたころからだと思う。

弊害というか、何というか。


***


最近はというと記号について考えている

どうやらいまだに厨二病なのかもしれない
ここまできたらもう不治の病に違いない

記号について考えているのは、この間暑いなかせっせと頑張って歩いていたら、意味不明な暗号めいた落書きを見かけたから

それだけのことで、深い意味はない

その落書きを見て、大学生の時、記号論という講義を受けていたことを思い出した


記号論、記号学とは「記号とは何か」を論じる学問である

人間は何を持って記号を記号として認識しているか、という話である

中でもハンプティダンプティ理論のことをよく覚えている

この理論は、鏡の国のアリスの作中にハンプティダンプティがアリスに言った台詞に由来する

"When I use word," Humpty Dumpty said in a rather scornful tone, "It means just what I choose it to mean --
neither more nor less."
"The question is," said Alice, "whether you can make words mean different things."
"The question is," said Humpty Dumpty, "which is to be master -- that's all."

鏡の国のアリス

言葉の表現は発信者によって定義づけられ、受信者の理解や習慣、常識を度外視して決定できる、といったような主旨である

しかし、発信者の定義づけ通りに受信者が受け取らないこともあり、それによる弊害もある

意思疎通ができない、という弊害


バベルの塔のような状態だろう

意思疎通ができないということは、共通認識を得られない


互いに異物である

そこで受信者の性質を加味し、受け取りやすいよう変換する、ということが必要な場合がある

相手の属性を加味したうえで例える、というのが最も効果的だろう

これは調理や翻訳に似ている
(これも変換の一種だ)


***


ここから下また書くのに多分1ヶ月か2ヶ月くらい空いた

ポジティブな根暗とネガティブな根明やら、ひとり漫才やらの話から、どうしてハンプティダンプティ理論の話を始めたのか



我ながら全く分からない


その時は何か思いついて、着地できると踏み切って書き始めたのだろう

が、見事に着陸に失敗

大事故

相変わらず理論の飛躍が激しすぎる


こうして書いていたらまた何か思い出すかもしれない、と思ってとりあえず読み返した

短所や長所を変換する遊びというのは、詰まるところハンプティダンプティ理論ゲームをしていたようなものだった

肯定の人格であらゆるフォローをし、否定の人格で粗探しをする

これを延々とやれば無限に遊べる

思考ほど金のかからない娯楽はないとつくづく思う


でも、当時おそらく書こうと思っていたことはこういうことではないんだろう

まあ一応緊急着陸できたので良しとしたい


余談

ネガティブな陽キャっていないんじゃないか?と思っていたけど、ガンダムwを観ていたらデュオが割とそんな感じがした

異論はもちろん認める

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