内面>外見な世界で、物語(1)
世の中、内的美よりも外見の美しさの方が重視される傾向にある。
美男美女はもてはやされ、可視化されない内面は、磨きをかけてもなかなか報われない。
歴史的にみても、この不等式は変わらないもののような気がする。
だけど、もし……。この不等式がひっくり返ったらどうなるのだろうか。
僕は、ベッドの上に横たわり、頭の中に何も書かれていない本を浮かべてみた。
文字の消えた、白紙のページ……。両手を額の上に置き、そこに自分の願望を書き連ねる。
【人々が内面を重視する世界へ、僕を連れてってください】
書き終えると、本は僕の手元から離れていくように、上方へと浮かんでいく。
「待って、いかないで」
(世界が変わるのを待つのではなくて、僕自身が変わらなければならないのは知っている)
そう、だけど……
「ただ単に体験してみたいだけなんだ!」
叫び声も泡となって上方へと消えていく。
遠ざかっていく泡に手を伸ばそうとした次の瞬間……、
強烈な浮力に身が襲われたかと思うと、真っ青な光に包まれ……、どこか異世界へ連れてかれた。
そう、これは著者・僕による紛れもない異世界ファンタジーである。
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