『生きる人』

確かに、 77歳 という 年齢で、 腎臓に疾患を持ち、 心臓にも疾患がある、 という人の 数値からすれば、 お父さんの数値は 上出来 なんである。

お父さんの内臓は、 腎臓と心臓以外 ピンピンしていて、 筋肉もしっかりつき、 77歳で お父さんと同じ状態の人 と比べたら、 はっきり言って 問題のない レベルの 腎臓と心臓の数値であるのだ。

だが私は、 日々の 健康なお父さんを見ていて、 どんどん回復していく お父さんを見ていて、 77歳という おじいちゃんのレベルではない、 気力も体力も 生命力もしっかりしていて、 この人は絶対 長生きする、 そう思うから 厳しいのである。

お父さんが もし、 外を歩くのも 億劫なくらい おじいちゃんだったら、 この数値でも、 大喜びするだろう。

確信があるのだ。

お父さんの 数値の結果は、 気をつけて塩分を控えたり、 蛋白を控えたり するだけでも、 翌月 血液検査をすると、 如実に 反映されて良くなっている。

他の臓器は元気だからである。

だから、 この人は、 お父さんは、 まだまだまだまだ 生きていける、 食事を 調整しながら ちょっとずつ 気をつけていけば、 相当な長生きをする、 その確信があるのだ。

だから私は毎月、 はっきりと話す。
ちょっと厳し目にだ。

今日の 数値も 今すぐどうこう言うわけではなく、 来月またすぐ どうこういうわけでもなく、 緩やかに 食事さえ 気をつければ、 回復するような数値である。

お父さんは、 長生きする人だ。

目に力があり、 頭の回転も早く、 動くことが好きである。