看護師って、一体なんなんだろう……。病院運営と看護師の関係性
病院の運営には施設基準を厳守する必要があり、またそれを厚生局に届出をし、監査、調査は定期的に、時には抜き打ち(適時調査)があります。
もしもその基準を守れていなかったら、もらった医療費を返還するっていう病院にとって恐ろしいことが起こります。
要は、安全な医療を提供するために厳しい基準が存在するのです。
その中でも病院は看護師の配置基準がありますよね。
一般急性期7:1とか10:1とか・・・。
回復リハビリ病棟13:1とか 15:1とか・・・。
そして、同じ急性期病棟の中でも区分があり、看護必要度などが関係しています。
単純にケア度が重たい病棟はその分高い診療報酬をもらうことができるわけです。
7:1とは患者さん7人に対して看護師さん1名以上ってことです。
実際は、24時間を8時間労働で考えて、1日24時間3人の看護師で7名を患者さんの入院に関わっていることになります。
先日発表になったデータでは看護師の数が多い病院ほどより時間外労働が多い傾向が伺えました。
患者さんの数に対して看護師の人数が多いので、余裕を持って働けそうですが実際はそうでもなさそうです。
今日は病院のコストについて
病院運営には施設基準を守るため、決められた人数以上の看護師スタッフが必要です。ですので、最低でもその施設基準をクリアできる数の看護師さんがいないとまずいわけなので、その人件費は必要コストとなります。
病院運営において、看護師はまずは数が大事。 看護師免許を持っている看護師が必要人数以上いたらいいという考えです。
だから、看護師の能力とかはとりあえず、後回し。
そして、必要人数を揃える=必要コストなのですから、
必要以上の看護師は無駄。いかに少ない人数で効率よく働いてもらうかが経営にとって課題となるわけです。
そんなことを病院の運営側は考えています。
慢性的な人不足の看護師業界
医療ミスに怯えながら、十分な看護が提供できず、やりがいも見出せない原因が慢性的な人員不足…。
しかし、気が付きましたか?
そんなみんなが働いている病院は、施設基準をクリアしている立派な病院なのです。
過不足なく看護師がいるはずなのに、現場の感覚では慢性的な人手不足なのです!!
ーこれが、看護師が消耗する理由なのかな
そして、看護師の業務改善のために作られているソリューションが現場に降りてこない理由は、
施設基準はクリアできて、なんとかなっているから、これ以上のコストかける必要がないよね。って思っているからではないでしょうか?
診療報酬上、看護師の価値は「数」で評価され、看護ケアでは評価されにくく、頑張っても報われない現実があります。極論、むしろ余計なことはするな、標準看護を間違いなく提供するロボットのような看護師が望まれているのかもしれないのです。
看護師に現在開発されている素晴らしい最新ソリューションが現場に届かないのは、そもそもコストを増やしたいくないから。
サービス導入の検討には費用対効果を考えることが多いですが、看護師がHAPPYに働けることは費用対効果にカウントできないだけでなく、そもそも看護師に余計なコストかけたくないのが本音なのかもしれません。
ーーいや、いや、それでもその開発したサービスなり商品売りたいと思いますよね?企業さん。
しかし、企業さんは、看護師さんの味方ではなく、お金を払ってくれる病院運営側の味方なのだと、昨日なんとなく実感しました。
2023のナースまつりの協賛のご提案に行った時でした。
看護師に紹介しても無駄。お金にならないから。以上ーー
ああ、看護師って本当に報われない職業なのかもしれない・・・。
くっそ〜!!!悔しい。
いやいや、看護師っていい仕事だよね、楽しいよね、もっといい仕事したいよね、より良いケアを患者さんに届けたいよね。
看護が好きな人、思いを持っている人とこんな医療業界を変えたい!!
「NURSE MATSURI ナースまつり」が原動力になりますように。
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まつりの願いはここ。
さて、悔しい気持ちを払拭できるように今日も頑張ろう。