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特許の拒絶査定不服審判請求が急増 ! 原因と対策


2022年、特許の拒絶査定不服審判請求が急増しました。
2023年も、拒絶査定不服審判の請求件数は、増え続けるのでしょうか?
特許の拒絶査定不服審判の請求件数が急増した原因は、何なのでしょうか?


「特許行政年次報告書2023年版」

特許庁発行の「特許行政年次報告書2023年版」によれば、
2022年の拒絶査定不服審判請求件数が、19647件と急増しています。
特許庁コメントにも「・2022年は2021年に比べ、特許、意匠、商標ともに拒絶査定不服審判件数が増加。」と記載されています。


2018年から2021年の4年間、拒絶査定不服審判(以下、審判)件数は、毎年16000件台後半で、ほぼ一定でした。
しかし、2022年には、2753件も急増し、19647件になっています。
2023年の審判件数は、増えるのでしょうか? それとも減るのでしょうか?
「特許行政年次報告書2024年版」は、間もなく発行されると思います。
また増えているのか、それとも減っているのか、とても気になりますね。
そこで、ULTRA Patent を使って、独自に調査し予測してみました。
その結果は、何と、約千件も・・・


独自に調査した予測

独自に調査した結果、2023年の審判請求件数は、20641件となりました。2022年に比べて、994件、増加しています。
2023年は、2021年に比べて3747件(22%)も増加しています。
なお、独自調査の予測件数は、±500件程度の誤差が予想されます。
ご容赦下さい。


独自調査の予測結果では、2023年の審判件数は、驚きの20641件でした。
実に、2万件越えです。2021年に比べて、22%も増加したことになります。
では、なぜ2022年と2023年で、審判請求件数が急増したのでしょうか?
その原因は、一体、何なのでしょうか?


2022年、2023年と、審判請求件数が急増した原因は何なんでしょうか?
大変、興味がおありになると思います。
ひとつの可能性は、急増した2022年の直前に有るのでは無いでしょうか?
2021年に起きた何かが、審判件数の急増に影響した可能性があります。


実は、2021年11月に、書籍「オオカミ特許革命」が出版されています。
この本を読んで頂ければ、審判件数急増の原因が分かるかも知れません。
特に、次の部分で審判請求の重要性を解説しています。
 第4章「拒絶理由通知」にひるむな!審査での権利化戦略、
 第5章  公正な判断を仰ぐ 「拒絶査定不服審判」
なお、本書籍は、元特許庁長官 荒井寿光 様のご推薦を頂いています。
また、日本知的財産協会様から「出願権利化業務を行っている方に読んでほしい1冊である。」と、ご紹介頂いています。
また、日本知的財産教育協会様の推薦図書でもあります。


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