【日記】著肥(ちょび)
ちょっとシャレにならんくらい太った。
178/90/25 (もう少しで26)。
平均よりはほんのちょっぴり身長があることに胡座をかいていたらこのザマである。
そしてもう一つ、僕のデブ活ロードに拍車をかけた要素がある。
僕は、太った男性という人種が世界で最も愛らしいと思っている。
色の白いは七難隠すというが、男女問わず肉が厚い方がよっぽどn難隠してくれると思う。
一般的に美しさを求める人々は、むしろ身体についた肉を削ぎ落とす方向に努力するものだ。
しかしながら僕に言わせれば、その努力は裏目に出ている。(※個人の感想です)
身体から肉を落とせば、浮き彫りになるのは骨。
骨格そのものの姿である。
肉はメイクするなりスキンケアするなりでどうにでもクオリティアップすることができるが、
生まれ持った骨格というものの形は外科的手段を他にしては弄りようがない。
つまり美容のため痩せようとしている人は、自ら逃げ道のない袋小路へ全力疾走しているようなものなのである。
…などとまぁ、呑気に手前勝手な理論をこねくり回していたら、一歩間違えれば健康に悪影響を及ぼしかねないほどの内臓脂肪が腹にまとわり付いていた。
あ。
この状況って、
あの問題と構造的には一緒じゃないか。
思春期の女の子が、
巷に溢れかえる美しい女性モデルを見て
『痩せなきゃ』
『スリムでいなきゃ』
という強迫観念を深層心理に刷り込まれ、
身体に負担をかけるほどのダイエットに没頭したり、精神的に病んでしまったりするとかいうやつ。
過剰なルッキズムに端を発する社会問題として取り上げられがちだが、
僕にはちょうどその真裏みたいな現象が起こってしまっている。
かわいいデブ男子を見過ぎて、
そこに憧れるあまり、
『僕なんて全然デブじゃない…』
『もっとお肉を付けないと可愛くない…』
などという一般社会から著しく乖離した観念が脳髄に根を下ろし、
「おめぇ普通に太りすぎだから痩せた方がいいぞ」
といった至極当然な医学的エビデンスを伴う警鐘にも耳を貸さないほど頑なになってしまっていたのである。
デブ業界に『3桁は才能』なんて言葉があるが、
ましてその体型とともに健康を維持できるなんて絵空事は、まさに天賦の「ギフト」なくしては実現不可能なのだ。
…そんなわけで、この夢見がちシンデレラデブにも目覚めのときがやってきた。
痩せよう。
思えば僕には長時間ウォーキングする習慣があったじゃないか。
一時期話題になった伊能忠敬界隈の方々ほどではないが、僕だって今年の夏場以前は週末に6,7時間ぶっ通しで歩き続ける日もザラだった。
そろそろ暑さも落ち着いてきたし、歩き始めるか…と思ったら。
今の僕、
すでに長距離を歩ける/歩けないデッドラインを越えてしまっていた。
別に身体が重くて体力が保たないとかではない。
お股が痛いのである。
太った人の歩き方を想像してみてほしい。
重心が左右に大きくブレる、ノッシノッシと形容されるようなかなりガニ股の印象がないだろうか?
以前の僕はそういう歩き方を見て、
『太ももがお肉でパンパンになってて、物理的に脚が閉じれないんだろうなぁ…』
なんて思っていた。
…今なら分かる。
確かに太ももがお肉でパンパンなのは事実だが、
別に閉じて歩こうと思えば閉じれる。
しかしながら問題なのが、
太ももの付け根同士が擦れ合ってめちゃくちゃ痛い!!
あんまりキレイな話ではないが、一般的に股間って長時間歩いたりすると蒸れるものだ。
蒸れた肌同士が長時間、みっちりと密着した状態で擦れ合い続けたらどうなるか?
答えは想像に難くないだろう。
お股がすっごくヒリヒリする…!!
…というね。
みんなも太りすぎには十分注意しような。
僕はもう今年の健康診断が怖くてたまらないよ。
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