只見線のあるまちにて2021/10/08
はい、今日は天気予報通りくもりの一日でした。夕方、一時晴れ間も出たのですが、写真撮りに行かなくて後悔したというほどではなかったです。
そうです、今日も写真撮りに出かけていません。抑うつ気分はだいぶ良くなってきたのですが、足が田園地帯の方に向いてくれません。
それに、恐れていたことに、10月になると過去の写真のストックが全然なくなってきてしまったのです。
これは、写真撮りに行かないとダメだなと思いながら、夕方はもう日の入りが只見線の走る時間に間に合うかどうかギリギリなので心配です。
明日か明後日、最後の稲刈りを撮るチャンスだと思うので、心身ともに健康になれるよう、よく食べ(食べすぎ?)よく寝たいと思います。
と言うことで、今日は2017年10月8日の日の写真を引っ張り出してきました。
それでは、いつも通り生暖かく見てやってください。
・農サイド(2017/10/08)
今日はいつもと違うルートで出かけることにしたのです。なぜなら、以前から気になっていたトラクタがあったからです。後輪駆動のいかにも古そうなトラクタなのですが、最近は発展途上国で売るために古いトラクタなどを買い取りしている人がいて、いつなくなってもおかしくなかったからです。
いつものルートなら川なんかほとんどなくて、水鳥なんかを見ることも少ないのですが、今日は川を渡る橋がいくつかあったのです。そのうちの一つで、僕が橋を渡ろうとするとバタバタバタと音がして、水鳥が逃げようとします。そんな逃げなくても大丈夫なのにと思いながら一枚撮ったのです。
コスモス・・・秋桜と書くことは知っていても、このどこにでも咲いているこの花がコスモスだとは知らずに生きてきたのです。まだ、元気な花弁もあれば、散ってしまったものもあります。これは今年の撮り収めだなと思いつつ、まだ元気な花弁と散ってしまった花弁とを一緒に撮ったのです。
今日の最初の目的地は会津坂下町の若宮にしたのです。パソコンで家からの距離を調べてみると15キロ近くあります。よくもまあ、そんな遠くまで自転車で行く気になるよなと思いつつ、実際に着いてみると、古くなって錆びた駅銘板に、よく来たなと言われてるような気がしてならないのです。
ホームから駅舎を入れて会津坂下駅の方を眺めてみると、田んぼの中をレールがまっすぐ伸びていることがわかります。もう、どこの田んぼも稲刈りなんか済んでいるだろうと思ったら、案外残っていたりして、これはもしかしたら今日は只見線とコンバインのデュエットが見れると思ったのです。
只見線の下りがくることがわかっていたので、一旦若宮駅を離れて大きな農道へと向かったのです。そこからは若宮駅を一望することが出来、あまけに農家の方の畑や軽トラまで撮れたのです。後ろには鎮守の森が見えます。こんな単純なことだけで、喜んでしまう僕は普通ではないのでしょうか。
下りの只見線をファインダ越しに追いかけると、後ろに斜面が見えます。あそこは、どこの市町村だろうかと思いつつ、農地が広がっていて、何かを栽培しているに違いないと思ったのです。そう言えば、会津盆地の西部には行ったけど、東部にはあまり行ったことがないなと思ったのです。
下りの只見線を見送った後、会津坂下ですれ違いをした上りの只見線を撮った後、僕は次の目的地へ向かうことにしたのです。途中、道路沿いの家の軒先に時計があったので、今の時刻は何時だろうと思ってみて確認したのですが、だいぶ前に止まっていたのか、時間がくるっていたのです。
自転車を走らせていると、前方からセニアカーに乗った手拭いを頭にかぶった女性が来たのです。散歩や買い物にしては、汚れてもいいような服装をしているなと思って、すれ違って後ろを見ると農作業道具がかごに入っていたのです。農家の人は元気な人が多いものだなと、そう思ったのです。
次の目的地は根岸にしたのですが、これと言って理由があるわけでもなく、田んぼのなかにあるから、どこか稲刈りの残っている田んぼをないか、確かめに来たのです。案の定、まだ稲刈りの済んでいない田んぼはあったのですが、今日は稲刈りをしないのかコンバインが見当たらなかったのです。
根岸駅の駅舎を撮ろうとして、一瞬どこかで見たことのある形だなと思ったら、よくよく考えてみれば若宮駅を反転したような建物だったのです。会津本郷駅と会津高田駅、新鶴駅が同じような駅舎なのは気づいていたのですが、若宮駅と根岸駅が似た建物だと、今まで気づかないでいたのです。
若宮駅と根岸駅の違いと言えば、切符の集札箱が若宮駅は新しいタイプに替えられていて、根岸駅は古いタイプのままだったのです。田んぼのど真ん中にある根岸駅、やっぱりこのタイプの集札箱だと、夏場に中にカエルや虫などが入っていないか、開けるときにドキドキしないかと思うのです。
次の目的地も考えないまま、ブラブラ自転車を走らせていると、僕の目に入って来たのは、「なだれちゅうい」の看板なのです。おそらく、「屋根の雪注意」と言いたいのでしょうが、「なだれちゅうい」と言われると、止まらないで速やかに通り過ぎるよう、言われているような気がするのです。
何も考えないまま農道を走っていると、じゃんりん(雀林)地区の法用寺にたどり着いたのです。そんな坂道を上るところにわざわざ行かなくてもいいんじゃないかと思うのですが、いつも見ている三重塔が見たくなって、下から眺めてみると、やっぱりそのデザインに何か惹かれるものがあるのです。
さっきのセニアカーもそうなのですが、田舎でも電動アシスト自転車に乗っている人もいるのです。田んぼを見てまわるなら軽トラでもいいんじゃなかと思うのですが、自転車で見てまわると風景がゆっくりと変わっていき、色んなことに気づくからこそ、電動アシスト自転車なのかもしれないのです。
写真コンテストで入賞した写真なんかを見てみると、田舎と言えば棚田や段々畑など、いかにもな写真が選ばれているのです。ここ会津盆地にはそんな風景ないよなと思っていたら、斜面に田んぼを作っているところがあって段々になっていると思い、一枚写真に撮ることにしたのです。
この時期になると田んぼは倒れた稲が多くなって、昔なんかは手で持ち上げて鎌で収穫していたんだと考えると、その苦労に頭が下がるのです。今ではコンバインがあるので、倒れた稲も苦労なく稲刈りすることができるのですが、僕の知らない苦労を農家の人はしているのかもしれないのです。
そんなコンバインを探していると、結構あちこちにいるようですが、もうさすがに稲刈りも終わりになるだろうと思ったのです。そんなことを考えながら遠くを眺めていると、煙が立っているのが見えるのですが、多分もみ殻でも燃やしているんだろうと、田舎の田んぼ事情に安堵したのです。
只見線のラッシュアワー時間帯が近づいている、夕方5時前、目の前を自転車に乗った子供が通り過ぎていきます。もう、そろそろ広域無線で夕方5時を知らせるのですが、これからまだまだ日が短くなると思うと、大人は憂鬱な気持ちになるのですが、子供にとってそれぐらいはへっちゃらなのです。
夕方5時ちょっと前になると、ポケットのスマホが上りの只見線がやって来るのを教えてくれます。今日はいつもより望遠のレンズで撮っているので、遠くからでも撮れるのですが、なんだかオートフォーカスが心もとないのです。仕方なく、いつものところから撮ってみることにしたのです。
赤富士というのは聞いたことはあっても、赤磐梯山という言葉は聞いたことがないのですが、今日の磐梯山は少しばかり赤味を帯びているようです。段々と紅葉の季節がやって来るのを、心待ちにしている人もいるでしょうが、それよりも僕にとっては身しらず柿などが気になるのです。
そんな赤磐梯山を撮っていると、下りの只見線がやってくる音がしたのです。どうやらオートフォーカスが苦手らしくて、うまくピントが合ってくれません。夕方のラッシュアワー最後の只見線をきちんと撮りたいなと思っていた僕は、ISO感度を上げるよりもシャッタースピードを落としたのです。
シャッタースピードを落としたことで、うまく撮れなかった僕は、もう1本只見線を撮ろうかと思っては見たのですが、もう暗くてISO感度をあげても到底間に合わないくらい暗いのです。そんななかコンバインをけん引したトラクタが来るのを見て、僕も家に帰ることにしたのです。
家へ帰る途中、農道を走っていると、日が暮れたというのにコンバインで稲刈りをしている人がいたのです。撮りたいけどISO感度もシャッタスピードも追いつかないしと思った僕は、とりあえず、その雰囲気を撮れればいいなと思い写真を一枚撮り、今度こそ家へ帰ることにしたのです。
今日はここまでです。
早くしないと今年の稲刈りも終わってしまいます。予想では今週末でほぼ終わると思います。
そんな中、ゆっくりしているのも何か気が引けるし、かと言って出かけると日が沈んだ後、自転車で帰って来るにはちょっとばかり危険です。
あ~今日はもう4000文字近くなってしまってます。これは早く終わらせないと。
憂鬱な気分もだいぶ良くなってきたような気がします。やっぱり食べると元気が出ますね(食べすぎ注意ですが・・・)。特にお米は元気のもとです。
お米と言えば、今日は写真にありませんでしたが、「ふくしまの米」の看板が頭をよぎります。
じゃあ、4000文字になる前に終わることにします。
それではまた。