自主練用具
冬のオフシーズン、雪国では外で練習ができないため、冬のトレーニングには工夫が必要となる。
屋内競技場でも借りない限り、軟式ボールでのキャッチボールやバッティング練習は出来ない。その代わりとなる練習を、知恵を絞って行う必要がある。
今日はそんな練習の助けになるアイテムをまとめて見たいと思う。
1.トレーニングバット
ボールを打てないのならば、まずは素振りだ。ただ降るだけではなく、重いバットや抵抗のあるバットで筋力を鍛えたり、軽いバットでスイングスピードを高める神経を鍛えたり、長いバットで体幹を鍛えたり、素振りだけでも出来ることは色々ある。
2.バッティングスタンド
たくさんバットを降ることで、スイング力を高めることは出来るが、それだけで打てればそんな楽な話はない。次にやるべきは、狙った所にしっかりとバットを出せるようになること。
居間などの広めの部屋にバットを振れるスペースをつくり、軟式ボールを打てない代わりに、100均で売ってるようなふにゃふにゃボールや、新聞紙を丸めたものなんかでも良いので、柔らかいものをバッティングスタンドに乗せて、カーテンに向かって打つ。
高さやコースを変えて、打つ方向を意識する事で、正確なスイングを身につけることが出来る。
3.シャトル
バッティングは、動いているボールを打たなければならない。室内で出来るのはせいぜいトスバッティングで、ふにゃふにゃボールや新聞紙を丸めたものでも良いが、より効果的なのがバドミントンのシャトルだ。
シャトルは初速が速くてすぐに失速するので、正面の近距離から投げても、実際のピッチングに近い感覚で打つことが出来る。
また、シャトルは軟式ボールよりも小さいので、確実にミートしなければ打ち返せない。
シャトルの先端に数字や文字を書いて読みながら打つようにすれば動体視力も鍛えられる。
トスマシンを使えば一人でも練習出来るし、棒バットを使えばさらに繊細なバットコントロールを鍛えられる。
なお、シャトルは軽いので、シャトルだけ打っていると当てるだけのバッティングになってしまいやすいというデメリットもあるので、体育館などの少し広い場所で練習出来るような時は、重さのあるサンドボールなどで力強いスイングの感覚を思い出しておくことも大切だ。
4.フィールディングネット
ここからは守備練習用のアイテムを紹介する。
最初に紹介するのはフィールディングネットだ。流石に家の中で軟式ボールを使うのは壁や家具などを壊しかねないし、テニスボールであっても壁に投げ続けるといつか穴が空いてしまう。ふにゃふにゃボールだと跳ね返りが弱く守備の練習にはならない。
そんな時は、小さめのネットがあれば家の中でも壁当て練習が出来る。足の角度を変えればライナーの練習も出来る。
テニスボールであれば、素手で捕ることで捕球の精度を高めることが出来るし、板グローブを使えばよりグローブに近い感覚で捕球の精度を高めることが出来る。
ちなみに、フィールディングネットはトランポリンを立てても代用出来る。(ちょっと不安定だけど。。)
いくつかアイテムを紹介してきたが、これらのアイテムを使わずに、冬場は筋トレ中心の練習にして、体力強化に全振りするという考え方もある。
実際の野球の感覚は、結局グラウンドで練習しなければ取り戻せないのであれば、いっそのこと体力強化に努めて、一冬越えた後の飛距離や急速アップに期待するのも一つだと思う。もたろん、特にまだ小さい子供なら、このきかんに別のスポーツに触れさせて、色々な運動神経を刺激することも、後々のことを考えた効果的だと思う。友達とたくさん遊んでコミュニケーション能力を育むの大切なことだし、勉強だって忘れてはいけない。
大切なのと、強制するのではなくて、自分でやりたいという気持ちを起こさせることだと思う。やることは何だってよくて、これじゃなきゃダメだってことはない。
野球に限った話では無くて、何かを鍛えれば他の何かにも必ず効果はある。常にそれを意識する必要もなくて、結果的に繋がってたなって分かるくらいで良いと思う。
とにかく、場所がないからなどと言い訳するのではなく、その条件の中で創意工夫することが、楽しんでやる醍醐味だと思っている。