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#21-22 「いい感じになって来た」

前の記事のナイスバッティング以降、K太のシャトル打ちのスイングが心なしか変わって来た。今までは振り始めからフォロースルーまで同じ強さで振っているよつな感じだったのが、インパクトの瞬間に一番力が加わるようなスイングになって来たように感じていた。

練習試合の前日、悪天候でグラウンド状況が心配されたが、K太が珍しく「明日は絶対試合やりたい!」と言っていた。自分の中でもバッティングに手応えを感じているのだろう。その成果を試したくてうずうずしている感じだ。しっかりと練習をした上でそういう気持ちが湧いて来ている時は結果にも繋がりやすいと思うので、少しだけ期待しながら練習試合当日を迎えた。


試合当日の天候は晴れ。心配されたグラウンドも試合には影響ない程度だった。1試合目のレギュラー戦を6ー2で快勝した後、続けて4年生以下での試合となった。K太は今日も7番ライトだ。

第一打席は1回表。先頭打者が三振で倒れた後の5連打で3点を先制し、1死1・2塁のチャンス。ダブルスチールで2・3塁になった後、3ボールからの4球目、監督から「フォアボールはいらないぞ」との声に、積極的にうちに行くもタイミングが合わずピッチャー左へのゴロ。それでも高く弾んだ間に3塁ランナーが生還。さらに1塁への送球間に2塁ランナーまで生還して2打点を稼いだ。

第2打席は1死ランナー無しの場面。第一打席の詰まりを修正し、今度は強いライナーがショートの左へ飛んだ。ショートが飛び込んでショートバウンドでのナイスキャッチを見せたが、起き上がって1塁に送球するもK太の足が勝り内野安打とした。

第3打席は1死1塁の場面。ランナーが2盗3盗を連続で決め、サードへの悪送球の間に生還。ランナーが無くなってカウント1-1からの3球目を捉えると、痛烈な打球が三遊間を破り、緩慢な動きのレフトの右も抜けてフェンス代わりのカラーコーンまで到達。記録はエンタイトルツーベースヒットとなった。


相手投手はコントロールが良く打ちやすい球だったこともあり、最近の自主練の成果を発揮することができた自信を深める良い打席になったと思う。

試合後には監督からも、「K太いい感じになって来たねぇ」と、お褒めの言葉を頂いた。試合をやりたいという願いが叶って良かったと思う。

とはいえ、チームメイト達は外野の頭を越える打球をポンポン打っており、まだまだ実力差は大きい。それでもK太はK太なりの速度で成長出来ていると思うので、焦らず一歩ずつ、前に進んで行ってくれればと思う。

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