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けテぶれ導入TIPS

けテぶれ導入TIPS10

子どもたちの持っている可能性を最大化させるべく実践しているけテぶれについて、導入のハードルを下げるために10のTIPSを書いていこうと思います。

けテぶれとは、計画テスト分析練習の頭文字をとった言葉で、何かができるようになるためのステップです。

ここでは、実践したいと思っているが、何からやればいいのかわからなかったり、情報量が多く解釈しきれていなかったりする先生方に向けてそのヒントを提示できればと思っています。ぜひお読みください。

①計画

計画は何を書いてもオッケー。
何かをやる前に、それに意識的になるだけでいい。

むしろ形だけ良さそうな計画を書くより、正直な気持ちを書く方が価値がある。
体裁は後回し。「めんどくさいけどやる」とか花丸。

何書いてもいいんやって実感することが、学習する際の大きな資質の一つ、「素直さ」を引き出す一歩目。

②テスト

テストの数を増やすとけテぶれの回転数が上がる。
小テストはもちろん、日常にテストの機会を作っていく。
詩の暗唱、漢字サバイバル、授業頭のミニクイズなど、手段は無限にある。
なんでもテスト化することができると、自分で学習する感覚がよりつかみやすくなる。

③丸つけ

丸つけレベル。
「レベルを上げよう」でもいいけど、最初は安定して正しく丸付けできることを目指したい。
丸つけの丸つけをお互いにやったり、間違ったことよりも間違いに気づけたことを価値付けたりしながら浸透させていく。
ここを押さえておくことが、自分で学習を進める最低条件。

④分析

分析は+(良かったこと)−(良くなかったこと)→(次どうするか)でする。
意識したいのはどれだけたくさんプラスを出せるか。
マイナスは意識せずとも見えるし書きやすい。

マイナスをゼロにするよりも、自分の中のプラスに目を向けてほしい。
マイナスからの→ではなく、プラスからの→が出せると、プラスが身体化していく。

けテぶれの大きな目的の一つである、自分を知るということ。
特に自分の強みに自覚的になることは、学校教育の後にこそ役にたつ。

⑤ふりかえり

分析という言葉が入りにくければ、ふりかえりでオッケー。
以下のようにレベルを示せば、自分でふりかえりの質を高めていける。

【ふりかえりレベル】
レベル0 その日やったことを書いている
レベル1  +わかった・できたことを書いている
レベル2  +思った・考えたことを書いている
レベル3  +学習方法について書いている
レベル4  これからどう活かすか書いている

学習内容、学習方法の両面から考えることが大切。

⑥練習

練習がいまいちつかめない子には、シンプルに間違った問題を解き直せばいいよと伝える。
クラスの中にはそれ以上を必ずやってくる子がいるから、それを広める。
先生が提示するのではなく、クラスの仲間の実践を広めていく。
学習する主体は子ども。

⑦マネすること

質の高まりはマネから。
すでに力を持ってる子の記述や、学習のやり方をどんどん紹介する。
同時にマネしてきた子のノートもどんどん紹介する。

広めるには、半歩先を行く子が鍵。
トップランナーは全開で走らせながら、半歩先の姿を示し続ける。
熱は伝わる。

⑧宿題

これまでの宿題をけテぶれ化する。

漢字ノートをけテぶれで。
計算ドリルをけテぶれで。
音読をけテぶれで。

宿題の先にテストを設定すると必要感がより高まる。

毎日3つ回せば1週間で15回転。
これだけ回せば日常化は近い。

回転数が命。

⑨やってみる

何からやればいいかわからない?

やる前に何を頑張るか宣言(書く)→やってみてどうだったか話す(書く)→次どうするか考える→それをやってみる

これだけ。
何も特殊なことはしていない。
自分がやってることに自覚的になれればそれでいい。
極論、けテぶれという言葉がなくてもかまわない。

⑩生活けテぶれ

日常にけテぶれを。

朝の会の前に今日の計画。
朝の会でそれを伝え合う。
帰りの会で分析。
フィードバックは簡単に一言添える。

プラスアルファはご自由にどうぞ。
何を書いてもどんな書き方をしてもオッケー。
絵しりとりとかしてきよる。かわいい。笑

このプラスアルファがあることが大事。
いつもけテぶれでは息が詰まる子もいる。
無理はしない。させない。

終わりに

けテぶれはサイクルだ。
回し続ける限り失敗はない。
はじめの一歩さえ踏み出せば、プラスしかないのである。

このnoteが誰かの何かのきっかけになれば嬉しいです。
それでは。
Good Luck!!

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